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ダニエル・カーネマン(著)『ファスト&スロー』|年に1回くらいは、再読を続けたい本。

日本経済新聞を読んでいたら、『ファスト&スロー』の著者、ダニエル・カーネマン氏が3月27日に亡くなられたという記事が掲載されていました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

『ファスト&スロー』は、私のこれまでの読書人生の中で、かなり印象に残っている1冊です。(上下巻に分かれているので、細かくいうと2冊ですが。)
何度か本の断捨離を行なってきましたが、この本はいつか再読したいと思い、本棚に残してきました。

『ファスト&スロー』は、人間の思考プロセスを、「システム1」と「システム2」に分けて説明をするという内容です。
「システム1」は、直感に基づいて素早い判断をするシステム。そして「システム2」は、論理的で冷静な、熟考を重視するシステムです。

人間には、「システム1」と「システム2」という、2人の人格が存在すると考えることができます。
2人の人格の存在を、客観的に認識できれば、間違った判断をする確率は下がるのです。

現代の世の中に蔓延っている宣伝広告の多くは、人間の「システム1」を騙そうとしています。
この本を読んで、客観視できるようになっていれば、「システム1」に、「おい!ちょっと待て!」といって、「システム2」を登場させるということが可能になります。
そうすると、間違った判断をする確率は、下がります。

私は、この本を読んでから、自分の内面を客観的に見られるようになりました。
自然と、正しい判断ができるようになっています。
本当は、こういった本を何度も再読したいものです。

失敗のない人生なんて、あり得ません。
経験を積めば積むほど、失敗の数は多くなります。
それでもできれば失敗はしたくないものです。
失敗を少しでも減らしたいと思っている人は、早い目にこの本を買って読んでおくべきです。
そして、年に1回くらいは再読を続けることをお勧めします。

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