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【読書】高野秀行(著)『アジア新聞屋台村』を読書中|「お仕事小説」のような雰囲気もあるノンフィクション

高野秀行さんの、『怪魚ウモッカ格闘記』と『アジア新聞屋台村』という2冊の本を購入しました。
さて、どちらから読もうかと思案していたのですが、『怪魚ウモッカ格闘記』の方は、タイトルからして、以前読んだ『トルコ怪獣記』と同じような内容だと思い、『アジア新聞屋台村』から読むことにしました。

はっきりとしたジャンルがあるわけではないと思うのですが、「お仕事小説」と呼ばれる小説があります。
私がずっと読み続けている、青木祐子(著)『これは経費で落ちません』シリーズや、早見和真(著)『店長がバカすぎて』なんかが、「お仕事小説」というジャンルに入るのだと思います。

『アジア新聞屋台村』も、「お仕事小説」のような雰囲気が、無きにしも非ずです。
しかし、この作品は小説ではなく、ノンフィクションなのです。
ノンフィクションとは思えない、著者がかなり話を盛っているのではないかと疑ってしまうくらい、考えられなようなシチュエーションの連続です。

私は、生まれてからこれまで、行ったことのある国は、オーストラリア、韓国、香港だけです。また、普段から外国人と話をすることは全くと言っていいほどなく、日本語しか喋れません。なので『アジア新聞屋台村』に書かれている内容は、新鮮なことばかりです。

文章が面白いので、遅読の私でもスラスラ読めています。
とにかく楽しくて、歯医者さんの待合室で読んでいても、一人で笑ってしまいました。
それでいて、ときどき奥深いことが書かれていて、教養を得ることもできる本です。


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