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雲の上からの絶景を思い出しながら、考えること。

先日、北アルプスの唐松岳に登ってきました。唐松岳は、標高1800メートルまではゴンドラとリフトで登れ、登山道も整備されているため、北アルプスの中では初心者コースと言われています。とはいえ北アルプスでの登山には、それなりの体力は必要です。そして登頂すれば、下界では味わえない絶景のご褒美が待っています。

最近は登山もあまりできていなくて、久しぶりの登山道を歩きながら、いろんな事を考えました。
猛暑日が続く中、長く続いた感染症対策の制約の記憶が一気に薄れて、2019年の夏に戻ってしまった感があります。各種リアルな会合や会議、飲み会やゴルフコンペなどが復活して、良い事もあるのですが、やる事が多すぎて、何もかも中途半端になってしまっています。登山道を歩きながら、何とかしなければという、焦る思いばかりが湧いてきました。
そして、何一つ解決することはなく、やれるときにやれることをやっていくしかないかと、答えになっているようでなっていない、何とも情けない事を考えていたのでした。

このまま何の取り柄もなく歳を取って、体力がどんどん衰えていく自分を想像すると、恐怖でしかありません。今、本当にやらなければならないのは何なのか、薄っすらとは見えてはいるのですが、いつまで経ってもフォーカスを絞れないままです。

唐松岳に登ると、向かいには立山連峰の北側に大きく反り立った剱岳があり、遠く南には槍ヶ岳も見ます。何もいつかは登ってみたい憧れの山ですが、何もしないでいきなり登れるものではありません。険しい山に登るには、険しい山に登るための準備や経験が必要です。
生きていく上でも、良い景色を見ようと思うと、勉強をしたり経験を積み重ねていく必要があります。元々才能のある人もいますが、基本的には時間と努力というものが必要です。

さて60歳を前にして、これからどういう風に生きていこうかと、雲の上からの絶景を思い出しながら、そろそろ本気を出さなければと考えている、残暑が続く休日の朝であります。

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