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【ご飯をお腹いっぱい食べるためには】理想の医師像[ペアMTG ヨツバ×のこのこ]

本記事は「理想の医師像」というテーマに対して、ヨツバとのこのこがペアMTGを行い、それで得た発見や感想をまとめたものです。

ヨツバ
精神科専攻医1年次。人の価値観や考え方を知り、周りの人と共生し、そんな中でも個性を発揮する、『丸く尖る』ことを目標に生きています。
具体例をあげて、話を広げていく、深めていくことが得意です。

テーマ設定の背景や目的を先に読んでいただけるとより楽しめると思います。

高校時代から今の理想の医師像の変遷

「あなたの理想の医師像を教えてください」って、医学部の入試のときの面接で確かに聞かれましたよね...!
当時は、「臨床、研究、教育の3本柱を両立できること」と答えていました。これは父の受け売りです(笑) 大学病院の医師からしたらウケがいいだろうと言われ...

ー今の理想の医師像は『疑問を持ち続けられる医師』です。

疑問対象は何でもよくて、「この患者さんにはどうやったらもっと伝わるだろうか」とか「この薬剤の機序は」とか。

疑問を持ち続けて、その一部の疑問だけでも解決できたら、医療及び医学の発展に繋がると信じています。また、医療ではまだわかっていないテーマもたくさんあり、解決できない疑問を見つけ、解き明かそうとすることは“研究”になるでしょう。

また、よく医師は学び続ける職業だと言われます。実際はどの職業も学び続けなければいけないと思います...
一方で、”学び続ける”ってどうすればいいんだろうって思いませんか?何も周りからの刺激がない中で孤独にアップデートし続けるのは大変ですし、やり続けなきゃというプレッシャーを持つのも嫌です。

そこで私がとった方法が、『疑問(=外部に対してアプローチする心持ち)を持ち続ける(=解決まではいかなくてもいい)』なのです。


人生は、波乗りと山登りが上手いやつが勝つ

ペアMTGの途中で、のこのこさんから、「理想を追い求めると疲れませんか?」と言われました。
たしかに、何かを追い求める、求め続けるということは精神的労力が必要です。

私は、理想の医師像を前述のように、精神的労力を考えずに設定していました。
しかし、『疑問を持ち続け、解決し続ける医師』としていたらどうでしょう。結果まで伴わなければいけないという気持ちになってしまい負担ですね...

数値目標や具体的な目的を付け加えると、さらに辛くなります。
『1日1個は疑問を持ち続け、医療の発展のために解決し続ける医師』

波があってもいいように、理想を設定していた自分を褒めたいです(笑)

人生は波乗り

一方で、「自分が設定した目標以上のものは描けない(どんな山を登るのかが重要)」とも思っています。

私の理想像『疑問を持ち続けられる医師』は、疑問を持った結果に言及していないので、その時のやる気や自分との相性の良さでどこまでも大きな結果を目指して、羽ばたいていけます。

人生は山登り

周りとのギャップ

最近の悩みが、楽観的と言われることです。

ーなんていうか、真面目に話すのが苦手なんですよね。周りの感情に機微に反応するのも不得手です。

私の理想像の経緯も話し方によっては、”適当”と捉える人もいるかもしれません。
理想というのは、未来のことや将来のことで、それを楽観的、適当と言われると辛いです。

たしかに周りには『絶対に教授になる』など立派な理想を掲げている人もいます。
私個人として、すごい目標を掲げて、突き進んでいくことは、向いてないと感じます。
なので、理想は今のままでいいのです。

しかし、人への伝え方や接し方は要検討だと感じました。

ご飯をお腹いっぱい食べるためには

記事の途中で、“学び続ける”ということを書きました。どうして学び続けなければいけないのでしょうか。

最近、Tiktokで流れてきたお坊さんで夕張高校 PTA会長の卒業式の祝辞が参考になったのでみなさんも見てみてください。(※サムネイルは若干怪しいですが、内容はしっかりとしています。)

この記事で伝えたいニュアンスはかなり含まれていると思います。

「ごはんを腹いっぱい食べれることは、お父さんお母さんが努力をし続けてみんなに信用されてるってこと」


のこのこから記事への感想

 私は能力が高いわけではないのに完璧主義なところがあります。目標を少し達成できないだけで全てがダメになったような気がしてやる気がなくなってしまいます。そんな私が自分の波を勘定にいれたヨツバさんの考えを頭の片隅に置いておくと、気持ちは楽に、医師として学び続けられるのかなと思いました。
 夕張高校 PTA会長の卒業式の祝辞については「”自立”とは困ったときに助けを求めることができること」という言葉が私には響きました。医学生はなまじ優秀で助けてと言える人って結構少ないんじゃないかなと思います。自分も含めて。自己責任がはびこる世の中を、助けてと言える世の中に変えていきたいです。


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