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3月29日(金) メディア日記

 森友学園をめぐる文書改ざん問題で、2018年に自殺した近畿財務局元職員の妻・赤木雅子が国に対し決定の取消しを求めている2回目の控訴審裁判が27日、大阪高裁で開かれた。赤木雅子は「改ざんを強いられた経緯を知りたい」と財務省や近畿財務局に対し、検察の捜査で任意で提出した文書を開示するよう求めたが、財務省側は文書の存在を明らかにすらせず「不開示決定」を出した。
 安倍政権時代、公文書の改ざんを強いられ、自殺した悲劇の赤木俊夫は当時、メディアも取り上げていたが、5年も経過するとともにテレビはほとんどニュースにもせず、妻の雅子の孤独な闘いばかりが目立つ。27日の控訴審ニュースは大阪MBS毎日放送が辛うじて報じていた。
 27日に大阪高裁で開かれた控訴審の裁判で、赤木側は「不開示決定をした当時の行政機関に対し、どのような根拠・理由で開示による支障が生じるおそれがあるかを聞く必要がある」として、鈴木俊一財務相と当時の近畿財務局長の尋問を請求した。また「開示されても捜査に支障ない」という元特捜検事の郷原信郎弁護士の意見書を提出した。次回の弁論は6月に予定。

 自民党の二階俊博が25日、「次期選挙に出馬意思ない」と語った時、二階から「バカヤロー」と毒づかれたのは大阪MBS毎日放送の大八木友之記者だった。本人自らが同局の「記者のコラム」で経緯を明らかにした。
・大八木「このタイミングで、次の衆院選の不出馬を決められたのは、やはり政治資金パーティーの問題、不記載であったことの責任を取られたと考えていいのですか?それとも二階先生のご年齢の問題なのでしょうか?」
・二階 「(政治家に)年齢の制限があるか?」
・大八木「年齢制限は無いですが、お年を考えてということですか?」
・二階 「お前もその年が来るんだよ」「バカヤロー」
 気になったことは、大八木記者が「二階先生」と呼んだことだ。公式記者会見で、記者が政治家を「先生」呼ばわりするのはやめた方がいい。さらに情けないのは、二階から「バカヤロー発言」が飛び出しても自民党記者クラブはその後何の抗議もしていない。二階の言葉使いといい、バカヤロー発言と言い、報道側は政治家側からもなめられたものだ。

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