見出し画像

4月21日(日)メディア日記

 伊豆諸島・鳥島の東の海上で20日深夜、海上自衛隊の哨戒ヘリ2機が衝突し、墜落した。搭乗していた8人中1人が死亡した。防衛省から各社に事故の一報が入ったのは、21日午前1時半前。共同通信が若干早かったが、新聞は最終版ぎりぎりの時間だった。東京では産経新聞だけが14版☆で1面右下に3段「海自ヘリ2機、消息不明」と突っ込んだ。大阪では読売新聞だけが、14版⚫︎で社会面3段に「海自ヘリ2機消息絶つ」と報じた。

 橋下徹は21日放送のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、大阪万博に赤字が出た場合について「お金は大阪府と大阪市でたっぷりある。金は大阪で出すと明確に言えば、全国の人は納得できる」と言い放った。同席した吉村洋文大阪府知事に対して、「大阪府と市の貯金にあたる『財政調整基金』が府に2262億円、市に2452億円ある」と吉村知事に助言し、「万博が赤字になれば、使ったらいいじゃないですか」と迫った。吉村知事も「もし赤字が出た場合は橋下さんがおっしゃる通り、府・市で負担するという考え方はあると思う」と応じた。
 これは驚いた。「万博に赤字が得た場合は大阪府と大阪市で負担すればいい」という橋下徹の提案をいとも簡単に吉村府知事は是認した。吉村知事と大阪市の横山英幸市長は昨年12月、万博運営費に充てる収入が不足した場合の対応について、府と大阪市が公費負担することはないとの考えを示していた。もはや後戻りできなくなりつつある万博。赤字負担については、橋下も吉村も一民放局の番組で、自分の財布のような感覚でしゃべっている。泥沼にハマってその赤字を払わされることになれば、大阪府・市民はたまったものではない。

 小池百合子都知事の学歴詐称が再燃した発端は月刊文藝春秋5月号、続いて「週刊文春」、「週刊新潮」「AERA dot.」などが報道したが、ここにきて、「日本のメデイアカイロ大に取材しても『小池は卒業している』と答えるだろう」という一般論が出始めている。カイロ大としては、「仮に卒業していなくても、今は権力をもった東京都の知事であり、卒業証書は小池へのプレゼントだ」という認識ではないか。米国や欧州の大学へ紹介した場合は、厳密に調査した結果が出るだろうが、要するに、カイロ大の小池への卒業証書は「裏口卒業」を暗黙にしたものだということか。


◆毎日新聞全国世論調査◆(20~21日実施)

同調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯519件、
固定513件の有効回答を得た

◎岸田内閣支持率     
 支持する   22%(前月調査比5ポイント増)
 支持しない  74%(前月調査比3ポイント減) 

 同調査で支持率が20%台を回復したのは3カ月ぶり。10カ月連続で30%を下回っており、厳しい政権運営が続いている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?