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4月17日(水)メディア日記

 1949年、旧国鉄の東京・三鷹駅で無人の電車が暴走して6人が死亡した「三鷹事件」をめぐり、電車転覆致死罪で死刑が確定した竹内景助元死刑囚(45歳病死)の再審請求について、最高裁第二小法廷(三浦守裁判長)は、元死刑囚の長男の特別抗告を棄却した。15日付の決定。竹内元死刑囚の裁判をやり直さない判断が確定した。三鷹事件は、占領下で日本共産党員を排除しようとする連合国軍の意向のなかで、下山事件、松川事件と並ぶ国鉄三大ミステリー事件として記憶されている。
 捜査当局は、共産革命を狙う政治的謀議だとして、国労の組合員の日本共産党員10人と非共産党員だった元運転士の竹内景助を逮捕、そのうち、共産党員1人についてはアリバイが成立したため不起訴として釈放されたが、残りの共産党員9人と竹内が起訴され、さらに2人が偽証罪で起訴された。公判で竹内は、早口で自らの主張を述べた上で、泣き叫びながら単独犯行であったことを主張したが、公判で無実を訴え続けた。一審・東京地裁は元死刑囚の単独犯行と認め無期懲役としたが、二審の東京高裁は死刑を言い渡した。最高裁は1955年、裁判官15人による判断で8対7の僅差で上告を棄却し、死刑が確定した。竹内元死刑囚は再審請求中の67年に東京拘置所で病死したが、長男が再審請求していた。
 最高裁の判断について、翌18日の朝刊は、東京新聞が社会面で、4段で詳報したが、朝日、読売は短信の中でのベタ記事だった。

 時事通信によると、小林製薬の紅麹製品取引先の反応などを扱った記事で、原稿をまとめた読売新聞大阪本社社会部主任(48)が、談話を捏造していたことが17日、分かった。記事を取材・執筆した岡山支局の記者(53)も、取材先が発言していない内容と知りながら談話の修正や削除を求めなかったという。読売新聞社は同日付夕刊で「重大な記者倫理違反であり、関係者、読者の皆様におわび致します」とし、関係者を処分する方針を明らかにした。同社によると、捏造があったのは6日付夕刊の「紅麹使用事業者 憤り」と題した記事。小林製薬の取引先企業の社長の発言として「突然『危険性がある』と言われて驚いた」「補償について小林製薬から明確な連絡はなく、早く説明してほしい」と記載したが、実際には発言していなかった。社長の写真説明にも誤りがあった。

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