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5月4日(土)メディア日記

 憲法記念日翌日4日の東京新聞は全ページを通じて平和憲法への思いがあふれている紙面構成だった。1面トップに「9条が私たち守ってくれる 平和の実現、声を上げたい」の2本見出しで、3日東京で行われた護憲派大規模集会を報じた。
 2面は改憲派の集会、岸田首相のビデオメッセージを紹介、同じ2面左に「憲法前文にみる政治の在り方」として、志田陽子教授が解説、5面の社説には「ギダンさんと『平和』条項」とタイトルをとり、終戦直後、衆院議員として平和憲法をつくった男の一人といわれたギダンさんと呼ばれた鈴木義男の軌跡をたどった。知らない話も多く読ませる社説だ。16、17面の「こちら特報部」も憲法特集、そして最後のページは、2017年にインタビューした脚本家の倉本聰の「憲法観」を大きく掲載、横見出しは「9条を変えるというけれど、軍隊に行く度胸や勇気ありますか」。

 憲法問題を大特集した東京新聞を横にみながら月刊「Hanada」の編集長・花田紀凱が先の東京15区の衆院補選で「日本保守党の飯山陽の最終演説で「『日の丸』小旗を振る支持者に感動した」という一文をネットで見つけた。
 「午後7時スタートだったが、少し遅れていくと、境内入り口と前の通りに人がびっしり。永代通りの向かい側にもたくさん人が集まって、手を振っている「アカリ! アカリ!」のアカリコールで大いに盛り上がった。で、真打ちというか、日本保守党代表、百田尚樹さん登場。「先の大戦が終わって、日本の国土が徹底的に破壊され、占領されたとき、こう言われました。『この国は今や世界の最貧国になった。50年経っても、日本は昭和5年の生活水準に戻れるかどうか』ところが、どうでしょう。たった19年で日本は復活したんです。そのくらい力のある国民なんです。世界のどの民族と比べても、ひけを取らない優秀な民族ですただし、ひとつだけ条件がつく。政治さえ間違えなければ――」目算で1000人近い人たちが集まっていたが、日の丸の小旗を振っている人が多いのに感動した。こういう人たちが、日本保守党を支えているのだ。今回は残念な結果に終わったが、日本保守党、今後、必ず日本を担う政党として育つに違いない。日の丸の小旗の波を見て、そう確信した」

 国際的なNGO「国境なき記者団」は3日パリで、恒例の2024年の「報道の自由度ランキング」を発表し。180の国と地域のうち、1位はノルウェーで、2位はデンマーク。日本は前年の68位から順位を下げて70位となり、G7の中で最下位だった。 G7では米国が55位(前年45位)で、日本に次いで低い順位だった。最下位はエリトリアで、その他に中国、イラン、北朝鮮、シリアなどが下位10位以内に入った。台湾は27位、韓国62位。
 日本国内では、日本では政権批判も自由だし、報道の自由が保障されているのになぜ?という疑問が多いが、報告書では、「日本は民主主義国で報道の自由が尊重されているものの、政治的圧力や男女の不平等により、記者が監視者としての役割を果たせていないことがよくある」と批判、さらに「安倍政権の発足以降にジャーナリストに対する不信感が広がったとする一方、日本独特の記者クラブ制度が外国人記者排除に対する差別に繋がっている」と指摘した。「報道の自由ランキング」は、民主党政権時代、記者会見をオープン化したことで、2011年は11位まで上昇したが、安倍政権以降は下位を低迷している。

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