11月17日(金) メディア日記

 今季の最優秀選手(MVP)は16日(日本時間17日午前)、専門局MLBネットワークの番組内で発表され、ア・リーグは大谷翔平投手が、史上初となる2回目の1位票満票(30票)で選出され、21年以来2年ぶり2回目の受賞となった。朝のワイドショーは各局がMLB局を生中継した。読売新聞、スポニチ、岩手日報が号外を発行した。
 テレビのワイドショーは大谷のMVP獲得をそっちのけで、大谷と一緒にリモート出演した犬の話題が沸騰した。TBSは午後の「Nステ」で八王子のブリーダーから「オランダ原産の犬種コーイケホンディエ」と判明したことを放送。大谷はその後、電話会見が予定されていたが、技術的な問題が生じたようで大谷サイドにはコントロール出来ないことと言い、急きょ中止された。

 共同通信によると、石川県の馳浩知事が17日、東京都内の会合で講演し、13年に開催が決定した東京五輪の招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて詳細に贈答品を渡したと発言した。機密費の使途を明かすのは官邸では絶対のタブー。自民党で東京五輪の招致推進本部長だった馳浩は、当時の安倍晋三首相から「必ず勝ち取れ、金はいくらでも出す。官房機密費もあるからと告げられた」と述べた。
 馳は発言の反響に驚いたのかすぐ全面撤回したが、これだけベラベラしゃべっているので撤回は無理だ。この日の会合は報道陣にも公開されており、馳は、出席者に「メモを取らないで。外で言ったらダメ」と口止めしていた。当時の安倍首相が得体のしれない内閣官房機密費から「いくらでも出す」と発言したことは看過できないとんでもない発言だが、どうも直接取材したのは共同通信だけのようだ。ほかのメディアの扱いは小さかった。

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