11月16日(木) メディア日記

 各社の世論調査で岸田内閣の支持率急降下で、メディアはポスト岸田の話題が急に増えた。16日のTBSの情報番組「ひるおび」も下馬評にあがっている候補者の品定めをしていたが、政治ジャーナリストの星浩が突然、「自民党の大きなスキャンダルがこれから年末から年明けにかけて出る可能性がある」と発言し、出演者は騒然となった。詳しい話は無かったが、どうも政治資金問題らしい。
 一方、菅義偉前首相は、15日夜、インターネット番組「ABEMA Prime」に出演し、「岸田総理大臣はいろいろ考えながらやっていると思うが、国民になかなか届いていない」と岸田を遠回しに批判。みずからに近い小泉元環境相について、将来的には総理大臣を務める資質があるという見方を示した。また「ポスト岸田」に意欲を示す自民党の高市早苗経済安全保障担当相が15日、自ら主宰する議員勉強会を始動させたが、現職閣僚が首相に公然と挑むかのような動きに党内ではひややか。高市が主宰した「『日本のチカラ』研究会」の初会合に、杉田水脈衆院議員ら衆参国会議員12人が駆けつけた。

 産経新聞は天敵の東京新聞の望月衣塑子記者が官邸記者クラブで松野官房長官とバトルを繰り広げたことを16日、次のように報じた。
「松野博一官房長官の16日の記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る元ジャニーズJr.のインターネット上での誹謗(ひぼう)中傷対策で「(政府は)何かやったのか。やってないじゃないか、何一つ」と激しい批判を繰り広げた。望月記者は松野氏が会見で参照している資料もやり玉に挙げ、「分厚い紙には『答えてはダメだ』とか書き込みがあるのか」と挑発質問を連発した」。
 機関銃のような望月質問、これだけ読んだだけでいつものバトルを彷彿とさせる。

◉時事通信全国世論調査(10~13日実施)
調査は全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。個別面接は時事通信のみ。
有効回収率は57.2%

〇岸田内閣支持率   
支持する  21.3%(前月調査比5ポイント減)
支持しない 53.3%(前月調査比7ポイント増)

 同調査の自民党の支持率は19.1%(同1.9ポイント減)、いずれも岸田政権発足以来の最低を更新した。特に、自民党の支持率が20%を切ったのは、2012年12月の政権復帰後、初めて。岸田政権に対する有権者の厳しい評価は、衆院選惨敗で野党に転落した麻生太郎政権末期に近づきつつある。

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