11月29日(水)メディア日記

 
 朝日新聞は29日朝刊1面に「日大アメフット部が廃部」とスクープした。スポーツ紙は、日刊スポーツと東スポもスクープ扱いで報じた。日大アメフト部は1940年創部。「フェニックス(不死鳥)」の愛称を持ち、大学日本一を決める「甲子園ボウル」では歴代2位の優勝21度を誇る強豪。日本選手権「ライスボウル」も4度制している。
 廃部の報道を受けてメディアは大きく割れた。多くは「問題の事案に関わっていない学生まで連帯責任を取らされたことは問題」「大学側は保身だけのために廃部にしたのはあまりに無責任」「しばらく休部などで時間を置くべきだった」「アメフトフアンは
名門日大がいないことは耐えられない」

 NHKは29日の「ニュースウオッチ9」に「独自ネタ」として、「自民党の派閥の政治資金をめぐる問題で、一部の派閥が、所属する議員ごとにパーティー券の販売ノルマを設定し、ノルマを超えた分の収入を議員側に戻していたことを示すリストを作成していたことが複数の関係者への取材で新たに分かった」と報じた。これを証言した自民党の関係者はNHKの取材に応じ、「議員ごとにパーティー券の販売ノルマが決まっていて、ノルマを超えた分の収入は、慣習として議員側にキックバックされていた」と証言した。一部の派閥では、実際に集めたパーティー収入の総額と収支報告書の記載に食い違いがあるという。
 自民党の派閥の政治資金をめぐる問題で、東京地検特捜部は派閥の会計責任者などから任意で事情を聴いているが、パーティー券のノルマを超えた収入は申告しなければ「裏金」とみなされ、ここが地検特捜部のもっとも狙いどころだ。リストの存在は一部の派閥かも知れないが、捜査の進展に大きな影響を与える。NHKはパーティー券にまつわる政治資金規制問題については取材が先行している。

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