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4月29日(月)メディア日記

 朝刊各紙の1面見出しはそろって「衆院3補選 自民全敗」。読売、日経、産経は「岸田政権に打撃」と書き、朝日は別見出しで「解散慎重論強まる 総裁再選への道のり険しく」、産経は酒井政治部長が「首相、衆院解散決断のとき」と解散を煽った。各紙とも社会面はいずれも東京15区のリポートを掲載したが、朝日は都内版では15区を取り上げたが、社会面はほとんどが島根1区の自民敗退分析。
 今回の東京15区は「つばさの党」根本良輔の選挙妨害に始まり、小池百合子都知事の介入、維新党首の立憲に対する誹謗中傷など投票終了とともに書ける記事が多くあったはずだが、翌日朝刊のせいか分析記事は少なかった。産経は本紙には載せなかったが、デジタル版では(事実上産経が推していた日本保守党の)「飯山陽は4位にとどまったが、2万4000票を獲得し、大きなステップになった」と百田尚樹らの会見の写真を掲載した。同日夜のBS―TBSの「報道1930」では、共同通信の久江雅彦が「東京15区では共産党票が2万あった。立憲が勝てたのは共産党が候補を下ろしたためだ」と共闘の成果を強調した。
 ところで、同日の朝刊で非常に疑義を持ったのは、朝日新聞の春の叙勲の記事スペースだ。同紙は19面の半分、20面と21面は全面、大きな活字を使って叙勲氏名を載せた。他紙は1面、多くて2面。こんなスペースがあるならもっと記事量を増やしたらどうか。朝日新聞の凋落ぶりをまざまざと見せつけられた紙面構成だった。

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