Takahiro

慶應医学部卒 医師 日本が抱える政治や経済問題について気が向くままに書いていきます 皆…

Takahiro

慶應医学部卒 医師 日本が抱える政治や経済問題について気が向くままに書いていきます 皆さんの日本の抱えている問題について興味を持っていただくきっかけになれば幸いです 特に現在の若い方々にも日本の現状を知って頂きたいと思い、中高生の方々にも分かりやすく書いてますので読んでみて下さい

最近の記事

新型コロナで見えた日本の課題(3)

今回は新型コロナ騒動から見えた中国という国の国柄についてお話したいと思います まずは前提となる新型コロナがどういう経緯で世界的に拡大してしまったのかをお話したいと思います 今回の新型コロナに関しては2019/12の段階で武漢の医師らからSARSのようなコロナウイルス感染症で重症になった方が複数名いると報告がありました しかし、大ごとにしては困るとの理由で武漢市衛生健康委員会は、現場の医師が防護服を着て対応にあたることや注意喚起の情報を他の医療者に共有することを禁じました そ

    • 新型コロナで見えた日本の課題(2)

      今回は新型コロナを巡って行われた世界の情報戦という観点からお話しさせていただきたいと思います 今回お話ししたいことを単刀直入に言いますと、「日本は情報発信が下手」ということです 情報発信力の稚拙さという点が今回目立ったのは、ダイヤモンド・プリンセス号(DP号)における対応についてでした DP号は英国船籍で米国企業が運営しており、日本にはもともと管理責任というものはありませんでした 1890年トルコのエルトゥールル号が和歌山県串本町沖で難破した時に、住民たちが身銭を切ってト

      • 新型コロナで見えた日本の課題(1)

        今回からは新型コロナウイルス対応で見えてきた日本が抱える課題について述べていきたいと思います 現在もなお世界の多くの国々で新型コロナとの戦いが進行しております この新型コロナを契機に国際政治における熾烈な争いと自国を守ることができるのは自国政府しかない(前回のnote参照)という当たり前のことを私たちは痛感する形になりました 自国が脅威に晒されている局面で、自国民や自国の領土を守るために国はある程度の強制力をもって国民に指示しないといけないこともあります 実際には欧米の国

        • 自分の国を自分で守れない国、日本(5)

          国を守るということは、すなわち国境を守ることでもあります 国境をしっかり守ることで、新型コロナウイルスのような疫病の侵入防止、テロリストの侵入防止、農業などの産業の保護を行うことができます 農業に関して言えば、他国からの農作物に関税をかけることで他国からの安価な農作物に自国の農作物が駆逐されて廃業に追い込まれるのを防いでいます もし、自国で農業を行わず他国からの輸入品ばかりに頼っていると、有事の際に他国が農作物を輸出してくれなくなると国家の存亡に関わる飢餓が発生してしまう可

        新型コロナで見えた日本の課題(3)

          自分の国を自分で守れない国、日本(4)

          国家の本来の役割とは何か皆さんはご存知でしょうか? それは自国の領土と自国民を守ることです 日本はこれまで約2000年間、白村江の戦いのような日本国外での敗北はありましたが、日本の国土を侵されるような敗戦は一度も経験したことがありませんでした それが1945年8月の大東亜戦争での敗戦を機に初めて占領されることになりました 他国は勝ったり負けたりを経験してきていたため、負けた後にいかに国家を作り直していくかを生きた経験として知っておりました しかし、幸か不幸かここまで

          自分の国を自分で守れない国、日本(4)

          自分の国を自分で守れない国、日本(3)

          中国で1999年に「超限戦」という書を中国人民解放軍の大佐が発行して、今後は人間のあらゆる活動が戦場になると述べております つまり、戦争手段がサイバー、バイオテロ、宇宙空間など多様化して戦場領域が拡大するということです 中国は中国共産党政権の一党独裁政権で、歴史上は一党独裁政権はあらゆる犠牲を払っても帝国主義的拡大を続けていくしかありません 実際に、中国は自然環境破壊、少数民族弾圧、武力侵攻で隣国と紛争など様々な問題を起こしながら拡大主義を取り続けております 日本に直接関

          自分の国を自分で守れない国、日本(3)

          自分の国を自分で守れない国、日本(2)

          今回は中国という国について書いていきたいと思います 中国は日本の隣国ということで日本とは古来から関わりが非常に深く書きたいことが山ほどありますので、まずは簡潔に述べてみたいと思います それは、中国という隣国は「天が日本に与え賜うた永遠の困難」だということです 中華人民共和国は1949年10月1日に建国されました 中国4000年の歴史という表現があるからもっと古い国だとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は建国してまだ70年あまりの国なのです 中国には易姓革命と

          自分の国を自分で守れない国、日本(2)

          自分の国を自分で守れない国、日本(1)

          いきなりですが、皆さんに問題です 皆さんは世界の先進国の中で一番自国を守るという意識が希薄な国はどこかご存知でしょうか? 勘の鋭い皆さんならお分かりだと思いますが、それは間違いなく日本です 日本は自分の国を自分の国を守るという当たり前のことができない国、つまり安全保障という国家の根本をなすものを他国に頼る世界一脆弱な国なのです 振り返ってみると、日本は江戸時代後半にペリーが来航して開国を迫られるまで「鎖国」をすることができました それではなぜ「鎖国」をすることができたので

          自分の国を自分で守れない国、日本(1)