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メディカルイラストレーターの仕事環境 第1話(全2話)

メディックメディア メディカルイラストレーターグループ(MIG)のエイリアンです。最近の趣味は筋トレです。
本記事では私たちの仕事環境について紹介します。
今回は主にハード面をまとめました。

この記事のまとめ
・デスクは棚で囲まれたブースになっています
・アーロンチェアとUSMハラーのキャビネットを使用しています
・医学書やデザイン書がたくさんあります

デスクは1人1ブース。全員Macを使用

エイリアンのブースです

メディックメディア編集部は、スイスの家具メーカー・USMハラー社のキャビネットとデスクを採用した固定席です。かつては一般的なオフィス家具を使用していましたが、東日本大震災において、耐久性の高いUSMハラーを導入していたエリアは被害が少なかった…ということで、その後全社的に導入されました。

棚は1m程度の高さがあるため、座った状態だと前後左右の社員からちょっと顔が隠れ、原稿をじっくり読んだり、調べ物をしたり…と集中する作業の多いイラストレーターにはぴったりなブースになっています。
棚の壁面には作業資料のほか、仕事の合間の癒やしアイテムをマグネットで貼る人が多いです。

椅子はハーマンミラー社のアーロンチェアを使用しています。全デスクワーカー憧れ?の名品で、座面と背もたれがクッションではなくメッシュになっている高機能チェアです。体型や姿勢に合わせて、座面の高さ・背もたれのカーブや角度が調整できる優れもの…なのですが、調整しても私にはオーバーサイズなため、足台を使用しています。
デスクも椅子も、“一流に触れてもらう”、“いいものを揃え、仕事がしやすい環境を整える”という社長の哲学が反映されています。

パソコンは、MIG全員がApple社のMacを使用しています。弊社とMacの関わりは古く、新しもの好きな社長が1991年に「C-Ⅱ」を購入したのが最初です(当時200万円!)。Macの導入はその後、社内でのDTP導入に繋がりました。現在は、27インチのiMacを使用している人とMacBook Pro(Apple M1チップ搭載)に27インチディスプレイを接続している人が機材導入時期によって混在しています。私は後者ですが、2画面で作業できるので気に入っています。

MacでSlackやメールを表示しつつ、外付けディスプレイでDTP作業

2020年頃までは全員がデスクトップ型のiMacを使用していたため、緊急事態宣言発令時には慌ててiMacを梱包して自宅配送する…というイベントが発生しました。MacBook Proの導入によって持ち運びがラクになり、いざというときの在宅勤務対応もしやすくなりました。

デスクまわりは全部資料!

メディックメディアは全編集部(医学系、看護系、医療系)が1フロアに集まっており、上記のブースが人数分、ずら〜っと並んでいます。
デスクが3段キャビネットで囲まれているので、資料の収納力は抜群。解剖学書だけの棚もあります。

また、必要に応じて、骨格標本や立体模型も会社で購入しています。
「病気がみえる」誌面に掲載されている解剖図はこれらの資料を参考に制作されています。

このほか、MIG関連資料として、デザイン書やDTPソフトに関する参考資料も置いてあります。デザイン書は広告デザインで煮詰まったときの強い味方です。
DTPソフトの使い方については、新人時代に外部のスクールと社内OJTで学ぶことができます。が、業務に慣れてくると「この操作ってもっと効率化できないかな?」などと興味が湧いてくるもの。各自がより深く勉強するために、これらの資料が役立っています。

MIG関連資料の棚はこんな感じ!

プリンタとディスプレイもDTP仕様に

DTPでネックになるのは、「作業はディスプレイ(RGB環境)で行うが、完成品は紙(CMYK環境)になる」ということです。ディスプレイで作業中の色とゲラの色の印象に大きな乖離が発生しないよう、データの出力には一般的なオフィス複合機ではなく、キヤノン社の「imagePRESS C660」というオンデマンドプリンタを使用しています。

左が一般的な複合機、右がimagePRESS C660で出力した誌面。色の再現度が違います。

プリンタだけ高性能でも、パソコンのディスプレイの色味がおかしくなっていたら意味がありません。月に1度、モニタキャリブレーションを実施して、ディスプレイの劣化具合を調べ、色味や明度を調整します。
エックスライト社の「i1Profiler」というソフトを使用します。

今回の記事では、MIGの働く環境のうち、ハード面をメインに紹介しました。
記事後半では、ソフト面をメインに紹介します!
(2023.1.13 公開しました→ 第2話


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