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大学生ラジオができるまで〜「ケロケロ見聞録」11月放送の制作に密着!~

みなさんこんにちは。medien-lienライターのちひろです!

突然ですが、皆さんは普段ラジオを聴きますか?

「ラジオをよく聴く!」という方なら、大学生が制作したラジオ番組を耳にすることもあるかもしれません。

わたしたちmedien-lienは、九州大学の学生が運営しているメディアクリエイティブチームで、「ケロケロ見聞録」というラジオ番組の制作を中心に活動しています。

「ケロケロ見聞録」は、福岡の国際放送局であるLOVE FMさんや西日本新聞社さん、協賛企業である株式会社小松フォークリフト様など、様々な方のご協力によって成り立っています。

一方で、制作過程の多くはわたしたち学生の手にゆだねられています。今回の記事では、どのようにして番組ができているのか、11月放送の制作に密着し、その全貌を明らかにしていきたいと思います!!

〈放送ができるまで① 初めての番組編成ミーティング〉

medien-lienには「番組編成チーム」と「広報・ブランディングチーム」の二つのチームがあり、ライターである私は広報・ブランディングチームに属しています。

メンバーは基本的に自分のチームのミーティングにしか参加しないため、広報チーム所属の私は、実は「番組がどのようにできているのか」を全く知らない(!)のです。

「ラジオを制作する」団体にいながら、ラジオ制作に関しては全くの門外漢な私が、本記事を書くためにやってきたのは・・・

medien-lienのミーティングは基本オンライン開催。いつもとは違う面々に囲まれ、借りてきた猫状態の私(画面上中央)

そう、番組編成ミーティングです!

番組がどのようにしてできているのか、番組編成チームのミーティングに参加すれば、その答えが見えてくるはず…!

私が参加したのは、11月放送オンエア日の約2か月前の、9月14日のミーティング。
この日のミーティングから、11月放送の制作が始まります。

〈放送ができるまで② テーマ決め〉

番組の制作を行うときまず初めに行うことは、放送の柱である「テーマ」決め
「ケロケロ見聞録」では、毎回「Z世代」「子育て」「音楽」など、テーマとなるトピックを1つ決めて、それについてトークをするという形を取っています。

この日のミーティングでも、メンバーそれぞれが持ち寄った企画書とともに、「このテーマで放送をつくりたい!」というトピックを、各々プレゼンしました。

そのテーマを選んだ理由や背景、目的、各トークパートのトピックなどなど、

「このテーマにすれば、こんな放送回ができあがる!」というイメージを膨らませて、それを他のメンバーに共有します。

テーマの種類は、それぞれが興味のある事柄や時事ネタを踏まえたもの、個人の経験から「これについてもっと掘り下げて話したい!」というものまで、幅広く挙げられます。

そんな中、テーマ決めに大きく関わるのが、「ケロケロ見聞録」の番組のコンセプト。番組の方向性に沿ったテーマを選ぶことが肝要なのです。

そのコンセプトはと言うと、

「井の中の蛙大海を知らず”になりがちな大学生が現代に目を向け、耳を傾け、話し合いながら、等身大の価値観を発信していく番組」。

すなわち、「大学生独自の視点から現代に切り込んでいく」ことを主眼に置いています。

このことを踏まえ、トークが盛り上がりそうか、核心を突いた話、切り込んだ話ができそうか、そのテーマにする社会的意義はあるのか…など、聴く側の立場にも立ちつつテーマを一つ選びます。

11月放送は、まり発案の「米」とりさ発案の「食」を折衷し、「自炊」をテーマにすることに決まりました!

〈放送ができるまでその③ トークの内容決め〉

放送テーマが決まったら、次は各トークパートで話す話題を大まかに決めていく段階に入ります。
この段階では、テーマ決めのすこし真面目な雰囲気がゆるみ、わいわいと雑談も交えながら、実際に話す細かいトピックを考えていきます。

・生活の中で徹底的にフードロスをなくしてみる
・「孤独のグルメ」から考える、誰と料理を食べるか問題
・大学生と「こしょく」などなど…

やはり、一つのラジオ番組をつくるうえで、「聴いていて面白いかどうか」は重要ポイントの一つ。そしてそれには、実際に話をする大学生側が「面白い」あるいは「楽しい」と思えることが大事です。
トークの内容決めの際には、それを裏付けるかのように和気あいあいとした雰囲気で話し合いが進んでいました:)

〈放送ができるまで④ まさかのテーマ変更!?〉

時は変わって数日後。この日は、「ケロケロ見聞録」の放送局であるLOVE FMさんとの「LOVE FM会議」の日。LOVE FM会議は、週に一回、代表メンバー数人とLOVE FMさんとで行っており、実際に様々なラジオ番組を制作して放送する「プロ」の方々からの意見をいただける貴重な場です。

この会議では、私たち学生がその週に行ったこと、具体的には、

・今企画途中の番組で1番伝えたいことは何か
・3つのトークパートそれぞれに、どのような話題をもってくるかといった構成案
・インタビューを外部の方にするかどうか

など、学生のみの編成ミーティングで話し合ってきたことを共有します。LOVE FMさんは、毎回核心を突いた鋭い意見をくださり、「ケロケロ見聞録」がよりよい番組となるために重要な時間です。

ちなみに、このLOVE FM会議には広報チームからも数名出席し、noteの記事の投稿報告や番組内で読むお便り募集のスケジュール報告、リスナーを増やすために取り組んだことなどを共有します。

今回のLOVE FM会議でいただいたのは、

「ありがちなテーマを、よくある視点で話すだけでは面白くない。独自の切り口がないと聴く側にとってプラスにはならない」

という指摘。

ハッとさせられる貴重なご意見ですよね。「大学生の視点」で話すことをコンセプトに制作している「ケロケロ見聞録」ですが、それだけでリスナーを引きつけられるほど甘い世界ではないのもまた事実なのです…

今回のLF会議をもとに再度話し合い、つぐみがパラグアイにインターンシップに行ったばかりということに注目して、11月放送はテーマを「グローバル化」に変更することになりました!

〈放送ができるまで⑤ 話の終着点はどうする?〉

4回目の11月放送のミーティングとなった9月28日。新たなテーマである「グローバル化」に合わせて、再度各トークパートの内容を話し合います。

その話し合いのなかで、こんなやり取りがありました。

めい「それぞれの専門分野に立った発言をする方が、大学生が分野横断をして話し合っている感が出ていていいのでは」

ゴトー「それも大事だけど、まずは『何の問題を考えるのか』を一つ決めておかないとぼんやりしてしまう」

確かに、「話の終着点をどんなイメージにするか」「どういう方向性で議論をすすめていくか」をまず決めておくことは番組の完成度を高めるうえで重要です。それを踏まえて、めい が意見したような、トークの進め方を決めていきます。

「話の終着点」を大まかに決めることで、他のトークパートの内容も決めやすくなり、1回の放送にまとまりが生まれます。

さらに、他にもこんな意見が。

つぐみ「話すときはエピソードを軸に話したほうが良い。仮定だったり、実状の分からないことを妄想で話すと、ぼんやりとしたトークになってしまう。」

なるほど...!
他のメンバーよりも長く「ラジオ制作」に取り組んできた4年生は、番組をより良くするためのヒントをたくさん持っています。

今回のミーティングは、11月放送について本格的に話し合う最後の機会。(次の週からは、12月放送に向けてまた動いていかねばならないのです…!)

話し合いを経て、
・パラグアイにインターンシップに行ったつぐみの体験にフォーカスすること
・パラグアイの話だけではなく、つぐみ以外の2人の出演者の身近な出来事も絡めて話すこと
・そこから、「グローバル化」という現象について大学生視点で、そのあり方を議論すること

などなど、実際の収録を見据えた道筋をたてることができました。

ここまで出来れば、あとは収録を迎えるのみです!

〈番組ができるまで⑥ 収録!〉

そんなこんなで迎えた収録日当日。私も出演はしませんが、その様子を見守りに行ってきました!

ここからは、当日の写真とともに現場の状況をプレイバックします!

OVE FM今泉スタジオにて。実際に録る前に、話の流れを再度確認しておきます。(左から)今回の出演者である、つぐみ、めい、りさ(手のみです、すみません…)


実際の収録の様子。和気あいあいとした雰囲気でとても楽しかったです!


最後に出演者三人で記念撮影!収録お疲れ様でした♪

こうして収録された音源が、公共の電波に乗り、リスナーの皆さんのもとへと届くのです!

制作に密着して思ったことは、「ひとつの放送回ができるまでは、試行錯誤の繰り返し」ということ。
ミーティングで意見を交わし、フィードバックを頂き、また再考して…そんな過程を経ることで、より良い放送をつくることができます。

そんな私たちmedien-lienの汗と涙の結晶である11月放送は、Podcastからお聴きいただけます!

また、私たちmedien-lienがお送りする「ケロケロ見聞録」は 毎月第1日曜 22:00~23:00LOVE FMにて放送しています!
この記事を読んで少しでも気になった方は、是非リアルタイムでも放送を聴いてみてください♪

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