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Developers Summit 2022にCTO平山が登壇しました!

はじめに

みなさん、こんにちは。技術広報担当 / エンジニアの平木です。

2/17~18 日に開催された、Developers Summit 2022(以下デブサミ 2022) にメドレーはゴールドスポンサーとして協賛させていただきました。また、スポンサーセッションで CTO 平山が「これからの DX 時代のエンジニアに求められること ~医療業界へのアプローチを通じて~」と題して発表をさせていただきましたので、その様子をレポートしたいと思います。

Developers Summit とは

Developers Summitとは、開発者向けの書籍刊行や、CodeZine を始めとした Web メディア運営をしている翔泳社さんが主催している 国内最大級のソフトウェア開発者向けカンファレンスです。(このブログをご覧の皆さんには説明不要かもしれません。)
2003 年から毎年 2 月に目黒雅叙園で行なわれていましたが、コロナ禍により、2021 年と今年はオンラインでの開催となっています。

このカンファレンスの特徴は、規模が大きいだけでなく、セッションの内容がとても幅広いという点があげられます。言語やツールなどを扱うセッションもあれば、プロダクト開発プロセスや、組織論、エンジニアのキャリア形成、さらにはエンジニアの健康についてなど、本当に幅広く開発者に訴求する内容が多く、私も個人的に毎回非常に楽しみにしています。

メドレーでは 2018 年より Developer Summit に形式は様々ですが協賛させていただいており、今回はゴールドスポンサーとして協賛させていただきました

(2018 年にも CTO の平山が登壇していますので、ご興味がある方はこちらの過去レポートもご覧ください。)

これからの10年を考える Developers Summit 2022

今年のデブサミのテーマは「Hello, New Decade!」。これまでの 10 年を振り返り、これからの 10 年をどのように生き抜いていくかを考えるという主旨でした。

自分もいくつかのセッションを拝見していましたが、「変化するもの・しないものにどのように対応していくか?」や、「プログラミング以外にも高度な知識・経験を求められるソフトウェア開発者は、どのように時流を掴んでいくか?」といった、変化の大きな世の中においてエンジニアがどのように対応していくのか、といったセッションが多く見受けられました。

自分の会社だけではなく、様々な会社や立場に所属しているエンジニアの方々の考えが聞ける貴重な機会で、大変に面白かったです。

平山のセッション内容紹介

現在さまざまな分野で「 DX (デジタルトランスフォーメーション)」が進んでおり、エンジニアはこの時代に対応していく必要があります。そのためにはどのように考え行動すれば良いか、平山が医療業界の DX を推進してきた経験をもとにこれからのDX時代のエンジニアに求められること ~医療業界へのアプローチを通じて~というタイトルで発表させていただきました。

セッションの様子

医療業界の特徴

まずは、自己紹介・メドレーの会社紹介から始まりました。 前述のようにメドレーは医療業界へアプローチするプロダクトを展開している会社になりますが、医療業界自体どのような特徴があるのかという概要をお伝えしました。規制やガイドラインの存在、ドメイン知識の習得の難しさ、こうした状況に加えて商習慣なども含めてのアプローチの難しさなどが挙げられます。こうした結果として「安定して」使えるシステムやプロダクトが求められ、いわゆる「レガシーな」システムやプロダクトが多かったというのが今までだったと言います。

複雑なドメイン知識の一例

メドレーのエンジニアの半数が事業会社・受託会社両方を経験


次にメドレーの開発者の紹介に入りました。メドレーの開発人員は約70名ですが、事業会社・受託会社両方を経験して入社しているメンバーが全体の約半数となっています。こうした多様なバックグラウンドを持ったメンバーが、どのようにプロダクト開発をしているかを 3 つの観点から紐解いていきます。

メドレーのアプローチ① 深いドメイン理解

開発要件が医療の規制やガイドライン、業務プロセスに密接に関わってくることから、まずドメイン知識を深く理解することが大切だと平山は話します。

メドレーの特徴としてプロダクトのメンバーの Slack の会話の様子が例として挙げられました。純粋なエンジニアリング部分として、デプロイの話題があるのと平行して、歯科のある項目の診療報酬点数(医療費の計算の元になる点数)についての話題が同時に行なわれている様子が伺えます。

このように、技術面はもちろんのこと、開発者がドメインを深い部分まで理解をした上で、デザイン思考のもと抽象化と具象化を行き来してプロダクト開発をする必要があると平山は言います。

プロダクトを使用する顧客の声をそのまま聞くのではなく、開発者がドメイン知識を武器により洗練された姿にすることが求められます。

メドレーのアプローチ② セキュリティや品質の担保

他のプロダクトでもそうですが、医療情報を取り扱うプロダクトではよりセキュリティやプライバシーを求められます。しかし、そうした要件なども「ルールだから」と実施するのではなく、本質を踏まえてリーンに実施することが、よりセキュアな環境を作りやすいと平山は言います。

また、要件の複雑さに比例してプロダクト自体も複雑化していくため、プロダクトの品質をどのように効率的に高めていくかを考えているといいます。

こうした体制をきちんと回せるためには、開発者のモラリティを保つため役割を細分化しすぎず適切な会議体の設定が大切だと、この観点での話を締めました。

メドレーのアプローチ③ プロダクトのレガシー化への逆らい方

3 つめの観点としていかにプロダクトのレガシー化に逆らっていくかを考える必要があると平山は言います。

放っておくと知らず知らずの内にレガシーな部分に引っぱられやすい領域のプロダクトだからこそ、きちんと仕組みを整える必要があるということでした。
メドレーでは 3 ヶ月単位で開発計画を立てたり、新旧合わせた様々な技術へ対応することなどで、こうしたプロダクトのレガシー化に抵抗していると話しました。

DX 時代のエンジニア

マクロ的な流れとして DX という流れはこれからも続くことが色々な側面からも予想される中、これからのエンジニアに求められるのは、System of Record に軸足を置きながら、対立する概念としてではなく System of Engagement の手法も踏まえた開発が出来るエンジニアであろうということでした。どちらの良いところも上手く取り入れてハイブリッドな考え・やり方で開発できるエンジニアが必要だし、求められるだろうということでセッションを締めました。

以上、平山のセッション内容の簡単なご紹介でした。当日の資料はこちらになりますので、ぜひご興味のある方はご覧ください。


おわりに

セッションの参加者の皆さんからも、ドメイン理解の大事さや、エンジニアの生産性の大切さなどに同意してくださる意見を多くいただきました。また全てにお答えする時間はなかったのですが、皆さんから積極的に開発手法などについても質問をいただけました。改めまして、当セッションにご参加いただいた皆さまには感謝いたします。

最後になりますが、メドレーではこうした考えに共感していただける、また医療業界の開発にやりがいがありそうだと感じられる開発者の方々と、一緒に医療の未来をつくっていきたいと考えています。
詳細は以下のページからご確認ください。カジュアルに話を聞きたいという方も大歓迎しています。

ぜひ一緒に愛される医療プロダクトを作っていきましょう!


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