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ポストコンサルが事業会社に転職するなら上場ベンチャーがおすすめ?活躍の秘訣とは

こんにちは、メドレー採用担当の深澤(@fkzwhsm)です。
メドレーではコーポレート職を中心に、積極的にコンサル経験者の採用を行っています。採用活動を行う中でコンサル経験者の方とお話ししていると、事業会社への転職を志向してはいるものの、どの規模・フェーズの企業に行くべきかを迷われている方が多い印象です。いずれの規模・フェーズでもならではの魅力はあると思いますが、ぜひ当社のような上場後さらに拡大しているベンチャーに飛び込む醍醐味を知っていただきたく、コンサル経験のある小山(@atsuro_oyama)、鞍田にインタビューしてみました!
そして、せっかくの機会なのでメドレー単体の話で閉じないよう、急成長を遂げたメガベンチャーの代表格である株式会社メルカリからスペシャルゲストをお招きしました。
ご自身もコンサルに勤めていた経歴を持つ、株式会社メルカリHRマネージャーの岸井さん(@rykishii)とともに、コンサル経験者が上場ベンチャー・メガベンチャーにフィットすると感じるところや、転職時に気をつけるべきポイントなどについてお話ししました。

登場人物(以下敬称略):

コンサル経験者が求められる理由

深澤:みなさん、本日はよろしくお願いします。
いきなり本題なのですが、最近コンサルティングファーム経験者を歓迎する事業会社の求人が増えてるなと感じていますが、なぜコンサル経験者が求められているのだと思いますか?

鞍田:一般的に、「コンサルタント=ハードワーカー」の印象が強いですが、時間的なハードさよりも、「成果にコミットしなければいけない」ハードさの方があると思うんですね。クライアントを前にしたら、若手という免罪符も通用しないですし。
成果を出すべく高品質なアウトプットが求められる中で、プロジェクトをやり切るスタンスと、人やプロジェクトを動かすための論理的思考力やドキュメンテーション能力といったビジネススキルが必要だと思います。
それらはもちろんコンサル経験者でなくとも身につけることは可能ですが、備わっている可能性が高いという意味で、コンサル経験者が歓迎されるのではないのかなと思います。

選ぶポイントの一つとして、「企業フェーズ」に注目するのがおすすめ

深澤:なるほど。様々な企業がこうした人材を求めていると思いますが、どのような企業だと特に活躍すると思いますか?

小山:個人的には「企業の成長フェーズ」は重要だと思っていて、中でも「IPO〜メガベンチャー」が最も活躍しやすく、仕事としても面白いのではと感じています。そのため私は上場直後かつ500名程度だったタイミングのメドレーに飛び込みました。
私の考える成長フェーズ別の区分と特徴としては…

IPO前のスタートアップ
 ・ヒト、モノ、カネなど何もかもが足りていないフェーズ
 ・やるべきことは明確だが、量が多くカオス
 ・立ち止まらずに、ブルドーザーのように対応できる馬力のある人が必要

IPO後〜メガベンチャー
 ・カオスが落ち着く一方で、対応すべき課題の複雑さや難易度が高まる
 ・属人的な業務を仕組み化するなど感覚を論理に落とし込んでいくシーンが増える
 ・巻き込むステークホルダーが増え、人やプロジェクトを動かす能力が求められる

超大企業
 ・事業運営は安定化し、機能分化した専門集団によるハイレベルな業務推進が求められる
 ・リソースはある程度は潤沢になる
 ・過去の施策、関係性を理解しながら対応するといったバランス感覚が必要

という感じですね。
「IPO後〜メガベンチャー」で、経営層が持つ課題について論点を設計し、実際に手を動かして問題解決を図ることができるので、コンサル経験者のスタンスやスキルを活かしやすく、さらに経営的な観点もありながら手触り感がある仕事ができるので、とてもおもしろいと思います。

岸井:小山さんのコメントに完全同意で言うことないです。(笑)

小山:岸井さん、過去にスタートアップで責任者をされてたじゃないですか。実際どうでしたか?

岸井:50-100名規模の企業でも、コンサル時代に培ったスタンスやスキルはもちろん役に立ちますが、スタートアップならではの課題も多く、それだけではなかなかうまくいかないこともあると思います。
スタートアップなどまだ社員数が多くない会社では、人事・労務としての日々のオペレーションや社員個人のコンディションをケアしたりといった、より現場に入り込んだ仕事が多くなりますし、人事の役割としてもそこが大切です。そういった意味では、「最近、あの人挨拶しても元気ないから様子聞いてみよう」とか「雰囲気が少し暗いから、朝礼(や社員集会)で話す内容を変えていこう」といった都度都度の対応や臨機応変なコミュニケーションスキルが求められる場面が多いと思います。

それが社員数や事業の規模が大きくなり、いわゆるメガベンチャーと言われるような会社になるとまた求められるスキルが変わっていきます。課題の複雑さや難易度が増していき、「どのイシューを」「なぜ」「どのように」進めるのかという明確なストーリーを紡いで、複数の人を巻き込んでいくことが大事になっていきます。
みんないろんなことやりたいんだけど段々何やってるかわかんなくなってくる。そこを整理して論理的な筋道を作っていく。コンサルタントとして経験してきたプロジェクトマネジメント力が活きてくるのはこのタイミングなのではと思います。

鞍田:私は大企業経験者ですが、そのフェーズでも活躍しているコンサル経験者はたくさんいると思います!ただ、大企業はどうしても組織が細分化・管理階層が重層化せざるを得ないので、裁量を持って幅広く取り組みたい方には、「IPO〜メガベンチャー」くらいの規模感がフィットするかもしれないですね。

最大の成果を出す所の見極め

深澤:実際に「IPO〜メガベンチャー」のフェーズの企業に入社してみて、コンサル経験が生きたと感じることはありましたか?

岸井:先ほどお話ししたようなプロジェクトマネジメントスキルが生きていると思います
いつも「自分がどのポイントに注力し組織貢献すべきか」を意識しているのですが、入社当初は「組織の状態を皆が理解できる状態にする」という点に狙いを定めて、分析の切り口やまとめ方を周囲と協力しながら推進し、問題解決の出発点になる現状理解が整えるなど、付加価値を出せるよう努力しました。

鞍田:取り組むべき課題が週単位、日単位で目まぐるしく変わる中で、素早くキャッチアップして進めていくことが求められるのですが、コンサルタント時代も3ヶ月単位でクライアントが変わったりとか、短ければ1ヶ月で成果が求められるような働き方をしていたので、こうしたスピード感については違和感なく対応できているのかなと思っています。それが上司の小山さんの期待に応えられているかはわからないですけど笑

小山:いつも期待を大きく超えてくださってありがとうございます。(笑)

プロジェクト型の仕事に慣れる”弊害”

深澤:逆に、コンサル時代の仕事の進め方からギャップを感じたことはありますか?

小山:コンサルタントは、課題へのアプローチがとても保守的というか、回りくどくプロセスを積み上げようとするきらいがあるなとは思っています。
社内状況を知らない第三者として各企業に入り込むため「調査・分析」から物事を始めることが基本となるんですね。客観的な情報を集めながら、関係者と合意形成をしていくやり方が得意。
先ほどもお話しした通り、特に上場ベンチャーではそうしたアプローチが生きる場面が数多くあります。もちろんすべてのシーンがそうだというわけではなく、時には情報収集・整理はほどほどにして「絶対にやるべきだ」という意思を持って、スピーディに進めることも必要だったりします。

岸井:そうですよね。成果の絶対量が重要で、「100%を1つ」よりも、「70%を2つ」の方が重要なこともあります。
プロジェクト型の仕事に慣れてしまう弊害としては、私も思い当たることがあります。メルカリのバリューには「Go Bold」というものがありまして、これは「大胆にチャレンジする」という意味なんです。このバリューを意識して行動していくと、時にとても新しいアイデアやなかなか思いつかないような意見や視点での解決策が出てくることがあります。私の場合、無意識に落とし所を狙いに行ってしまったり、無難な取り組みを選んでしまうことも多くて、こうした部分は今後学んでいかないといけないなと思っています。
他にも「All for One」「Be a Pro」というバリューもあって、これは逆算的になりすぎると実現できないこともあるんです。もちろんROIを考えることは重要ですが、バランスは意識しています。

転職先の”カルチャー”は要チェックすべき

深澤:そうなんですね。岸井さんが触れて下ったカルチャーという点についてもう少し伺いたいのですが、同じ上場ベンチャーでもカルチャーは各社各様ですよね?

岸井:そうですね。なので、転職を考える際には、企業のフェーズだけで判断するのではなく、実際にリーダー層や現場社員の方と話してみたりしながら、その会社のカルチャーとフィットしているのかは確かめたほうが良いと思います。
メルカリのカルチャーは先程お話したバリューによく現れていますが、その他にも勤務場所を自由に選択できる「YOUR CHOICE」や「フルフレックス制度」など、働き方の面でもコンサルファームと似たような環境になっているので、コンサル経験者にとっては馴染みやすい会社ではないかなと思います。

小山:メドレーのカルチャーの話をすると、当社は行動原則としてのOur Essentialsが12項目定められています。そのどれもが当社のカルチャーを語る上では重要なのですが、その中に「全てを明確に」「ドキュメントドリブン」といったものがあります。これは、誰の目にも明瞭な情報・論理構成で、建設的な議論や生産性の高い行動を大事にするカルチャーとも言え、コンサルティング業務との親和性が高いと思っています。
その他にも、プロダクト志向で、常に高品質なサービスを提供しようとする姿勢も、コンサル経験者としては居心地が良いのではないでしょうか。

本質的な問題解決をチームで成し遂げる

深澤:最後になりますが、どんな志を持った方と一緒に働きたいですか?

小山:「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)」ということわざがあるじゃないですか。この中の「遠くへ行きたければみんなで行け」に共感できる人と働きたいですね。
組織として社会的に大きなインパクトを出すことに魅力を感じている人と、是非一緒に働きたいです。

岸井:複雑で難易度の高い課題に対して、本質的な解決を図りたい方とぜひ一緒に働きたいです。上場ベンチャーの仕事は短期プロジェクトの積み重ねではなく、連続性の中で一貫して取り組み続けることが重要なものが多いです。取り組むべきテーマを見定めて、その中で突き詰めた成果を出したい方にはとても良い環境だと思います。

深澤:みなさん、ありがとうございました!

同じくコンサル→事業会社のキャリアに興味がある方の転職検討時の参考にしていただけたら嬉しいです。
実際に体験談を聞いてみたいという方はぜひ気軽にエントリーください!


※写真は感染対策に配慮しながら撮影しています


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