生理学、生化学、分子生物学~
こんにちは。メディカル翻訳者のKeiです。
生理学と生化学と分子生物学は、なにがどう違うのか・・・。
あやふやなまま放置していたのを整理してみようと思ったのですが、そもそも、そこに境界線を引こうなんてのは無理なハナシのようです。
と言いつつ、自分なりにあれこれ本を見て考えたことを、せっかくなので整理しながら書き連ねてみようと思います!
***
まず、生理学ってなんだ?を整理しようと、
「生理学」がタイトルに入っている本を探したところ、うちにあったのは、これ ↓ だけでした。
メディカル翻訳者を名乗りながらも、自分には生物・医学・薬学の基礎がぜんぜん足りてないよね、というのは自覚してまして。
その分野の人たちが当たり前に持っている知識を、自分も身につけたいと思って買ってみた本(というかトレーニングノート)です。
穴埋め式になっていて、きっとこれらの言葉や内容は、この業界の人たちには常識なんだろう、と。
1回書きこんだだけでは覚えられないので、赤orオレンジ色のペンで書きこみ、赤シートで繰り返し学習できるようにしています。
ただ、テストがあるわけでもないので、どうにも学習のモチベーションを保てず、空欄が多いままなのですが・・・。
タイトルに「生理学」の文字はなかったものの、こちらの本は「解剖学と生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書」です ↓ 。
値段たかっ!
けれども、全10巻を1冊にまとめたものらしく、その点ではおトクなのかも。
これによると、
とあります。なるほど
生理学は、人体を機能の面から研究し明らかにする学問
と言えそうです。
そういえば、あの『病気がみえる』シリーズも、
「総論」で「からだの構造と機能」を、
「各論」で「各疾患の病態や検査、治療」を扱っています。
からだの構造と機能がそれぞれ、解剖学と生理学に対応するもので、これらは疾患を理解するうえでの基礎になるので、しっかり押さえておいたほうが良さそうですね。
高い本も買ってることだし、今さらながらしっかり活用したいと思います。
さて、生化学と分子生物学については、『好きになる分子生物学』にこのような説明がありました。
そして、生化学と分子生物学の違いについては、
とあります。ふむ~。
もともとは生化学があって、分子レベルで生命現象を紐解くと、酵素とか体内のさまざまな分子の働きによって生命活動が維持されていることが解明されてきたのが、
その後、技術の発展とともにDNAという分子が見つかると、ここに遺伝情報が書かれてる!ということで、特にDNAやRNAにスポットライトが当てられて、分子生物学として重点的に研究されるようになった、
ということでしょうか。
タイトルに「生化学」が入った本を探してみると、これ ↓ がありました。
なかなかなお値段なのに、ぜんぜんキレイな状態で本棚にあります。
開いた記憶もあまりない。なんで買ったんだろう・・・。
目次を見ると、
となっています。
7分の4に「代謝」の文字が入っていますね。
そしてパラパラとめくっていると、I~VIには構造式がたくさん。
VIIは「遺伝情報」とあり、分子生物学の内容になってそうです。
生化学では代謝がキーワードなのか、と「代謝」をジャパンナレッジで検索してみると、こんな結果が出てきました。
なるほど「分子」の「変化」に着目ですね。
生理学と生化学と分子生物学、それぞれ重なる部分があるので境界線を引くのは難しそうですが、観点の違いはわかったような気がしますよ。
・・・そして、
じゃあ分子生物学と遺伝学の違いは何だ?
という新しい疑問には、とりあえず目をつぶっておきます。
***
ふだんは、自分が引き受けた仕事にかかわる疾患や器官ばかりを調べがちですが、こうして基礎的なところを確認するのも、きっと大事ですね。
今回、久しぶりに開いた本もあるので、これを機に基礎学習に努めたいと思います。
自分でも書きながら、尻切れトンボ感があるのですが、
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます!
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