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【動画感想文】#2 権力は暴走する

前回に引き続き、中田敦彦さんの選挙に関する動画について感想を綴っていきます。

書籍を動画にしたものを更に文章にまとめている投稿なのですが、だったら書籍をまとめればいいのでは?という気もしなくはないのですが。。中田さんの魅力がつまった動画なので、また書籍とは違った感想になるかもしれません、、ということで。

集団の治め方

かつて人はどうやって集団を治めてきたのでしょうか?集団を治める、つまり人数はたくさんいるけどプリンの数が少ないときに、誰が食べるかをどうやって決めてきたのでしょうか。

たかまつさんの本にはシンプルに3つに分けて説明されている、とのこと。

かつての原始時代、力が強い者がものごとを決めていた時代がありました。動物の世界と同じですね。力でもって制する。政治用語では無政府状態というそうです。それが1つ目の集団の治め方。その後、江戸時代に代表されるような、ワントップが掟を作り世の中を治める時代がありました。そして、現代は民主主義といって数で決めています。先程のプリンの例だと、家族で誰がプリンを食べるか決めるときに、子どもが食べる方がいいか?といって多数決で決めるようなもの、ということです。

1.無政府状態 力による統制
2.独裁体制 ワントップが掟を作り統制
3.民主主義 多数決による統制


人類において、政治は失敗の歴史です。少しずつアップデートして現代に至っています。なので現代の民主主義がベストかというと、そうではないのです。今は多数決でものごとを決めていますが、果たして多数決が常に正しい選択をしているかと言うと、そうでもないことは想像に難くないと思います。また世の中の仕組みが変わって、以前はできなかったことができるようになっています。例えば今は選挙で政治家を選び、その政治家が法律や予算の使い方を決めています。ですがインターネットが普及した現在、代表である政治家だけが決めるのではなく国民全員で決めていく、ということも仕組み上、不可能ではないですよね。このように、現在においても世の中の治め方は発展の余地があるのです。

選挙に行かないと損する仕組み

では、次に選挙に行かないと損する仕組みについて見ていきましょう。まず「政治家は当選するように行動する」ということを動画では解説されています。選挙で選ばれる議員は投票されて当選して初めて議員になる。選ばれなければただの人。ではその人たちが何を考えているかというと、投票してくれる人に有利なことをしようと考える、と。

そうなんですよね。いくら立派な理想を掲げている政治家でも選挙で勝たなければただの人。無職です。そうなれば、選挙で投票してくれる人に向けて活動するのは至極真っ当なことなんです。なんとなく政治家って、常識のある人が世のため人のために働いてくれてるんじゃないかって期待があると思うんです。世の中良くしてくれるし、困っていることを解決してくれてるって。でも、政治家も人なんですよね。選挙で勝たなければただの人。だから投票してくれる人を見ている。

シルバー民主主義という言葉があります。
投票率70%の60代と投票率35%の20代。しかも母体人数としては60代の方が多い状況で、政治家は何を考えるでしょうか。圧倒的に60代に向けた政策をした方が、自分が有利になることが目に見えますね。若者が投票しなければ永遠に利益が回ってこないのです。

日本の国家予算

続いて日本の国家予算を見ていきましょう。


国家予算の24%が国債費、つまり借金が占めています。日本は24%を毎年借金して運営しているのですね。それは大きな問題ですが、一度ここではおいておきましょう。
歳出の一番割合を占めている32%の社会保障費、医療・年金・介護の費用です。これは主にシルバー層に使われている金額です。5%の文教及び科学振興費用が若者に使われる金額です。5%です。中田さんも動画の中で、若者たちに未来を背負ってもらおうとするのであれば、5%という数字にはならないはずだとおっしゃっています。投票率と国家予算、大きな相関があるように感じませんか?若者が投票に行くべき理由が見えてきたのではないでしょうか。
デンマークは投票率が全体を通して80%あるそうです。若者も投票高いとのこと。幼稚園から大学まで教育費は無料、更に大学生には毎月7万のお小遣いが支給されるそうです。投票の結果、7万円のお小遣いが支給されなくなったら大変ですよね。デンマークの若者はそれもあるのか、選挙にみな行くそうです。卵が先か鶏が先かの話はあるものの、若者が選挙に行かなければ永遠に利益が回ってこないのです。

多数決の在り方

さらに動画では民主主義の要、多数決について言及しています。冒頭でも記載しましたが、多数決だから大丈夫、常に最善の選択をがされている訳ではないということについてです。その最もたる事例はヒトラー。ヒトラーは選挙で投票した人物であるということです。独裁政権のヒトラーは国民によって選挙で選ばれているのです。

多数決の取り方にも方法があります。日本の衆議院は小選挙区比例代表並立制という選挙の方法をとっています。小選挙区制とは、選挙区で立候補した人の中から最も票を集めたひとりが当選する仕組みです。この方法は大きい政党の人ばかりが当選して国会を占めてしまう懸念があります。なので衆議院では比例代表も並立して実施しています。投票に行くと2枚紙をもらって投票しますよね。2つ目が比例代表制です。比例代表とは政党に投票する仕組みで、各政党が獲得した投票数に比例して議席数を獲得します。
比例代表は党に投票するため、国民が党に賛同すれば議席を得ることができるため新規参入がしやすい仕組みです。ヒトラーが当選したときは、この比例代表制を強くした選挙だったそうです。比例代表の場合、ひとつの政党に国民が熱狂してしまうと、暴走が止められない、ということもあるのです。
ひとくちに多数決といっても、そのとり方は様々であり、そのバランスが凄く難しいのです。日本の国会においても、選挙制度は幾度となく変更されてきたのはそういった理由もあるのかもしれませんね。

権力は必ず腐敗する


どんな聖人君子の人であっても権力をもったら腐敗していくのが人間です。政治に興味を持たず、権力を監視しなければ、知らず知らずのうちに権力者の都合の良いように変わってしまうかもしれません。私たちは自分たちの、そして未来のために政治に目を背けず、見ていく必要があるのです。


※本文中の国家予算の数字は参考資料に合わせ変更しました。


あとがき


動画の内容を文章にまとめるにあたって、詳細を調べたりしました。これってただ動画を見るより物凄く記憶に定着しますね。聞いたことを人に説明するのが最も効率的な勉強法と言われていたりもしますしね。動画感想文、これは何かに応用できるかもしれない!そんなことを思いました。
ただ、どこまでが動画の内容でどこからが自分の意見なのか、今回の文章では分からなくなってしまったので、今後は改善していきたいなぁと思います。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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