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JICA海外協力隊員のつぶやきーウガンダ生活編

Gyebaleko(ジェバレコ)!
ウガンダからこんにちは!

早いもので任地ルウェロ県に来てから1か月半が経過しました。
少しづつ生活にも慣れてきたので、任地での暮らしついて綴ってみたいと思います。

任地ルウェロ県について

私は現在、首都カンパラから乗り合いバス(マタツ)で約2時間ほど離れた、ルウェロ県ルウェロという場所に住んでいます。中でも、私は県の中心部ルウェロタウンからは約3キロほど離れた、Mabaleという村の中に住んでいます。首都にあるような大きなスーパーはもちろんありませんが、家から5分ほど歩けば、個人商店がいくつかあるのと、歩いて30分ほどでタウンも行ける距離なので、物資で困ることはありません。また、ルウェロ県はパイナップルが有名な街で、いたるところでパイナップルを見かけます。農家さんによると、ルウェロは土壌が肥沃で無農薬でパイナップルを栽培できるため、他の産地より甘味があり美味しいそうです。わたしも、首都のものと食べ比べましたが、その差は歴然でした!しかも、そのお値段、なんと5つで200円(=1個40円)ほど(笑)なので、わたしの朝ごはんは決まってパイナップルです(笑)いないとは思いますが、もしウガンダ、そしてルウェロにお越しの方がいれば、ぜひご賞味ください!

ルウェロパイナップル

パイナップルのある暮らし、水のない暮らし

悲しいことに、赴任して1週間で家の水が出なくなりました。。泣
私の家はもともと水道もトイレもなく、新たに作ってもらったのですが、基本的にお隣さんが使うナショナルウォーターから家の横にあるタンクまで水圧で水を引き上げ、そのタンクから私の家の水道に水を行きわたらせるという仕組みになっています。ですが、その肝心なナショナルウォーターが出なくなり(噂によるとどこかの水道管に穴があいて漏れているそう)、タンクにも水が引きあがらず、断水状態が1か月ほど続いています。。そのため、家の近くにある井戸まで水を汲みにいかないといけないのですが、これがまた大変で。。毎朝、通称ジェリ缶と呼ばれる黄色い空のタンクをかついで井戸に行き、水汲みをして帰るのですが、ジェリ缶は1つ20リットルのため、腰痛持ちのわたしは持ち上げる度に痛みが走り、中々きつい作業です。。また、1日に何往復もするのはしんどいので、水を使うのは1日20リットル以内にしています。(内訳は、トイレ10リットル、シャワー8リットル、洗い物2リットルほど。それぞれ各項目節水にはコツがいります、知りたい方はお尋ねください(笑))

井戸はこんな感じ。黄色いのがジェリ缶です。


余談ですが、日本人1人あたりの1日の水の消費量は、なんと200リットル以上だそうです…!どれだけわたしたち日本人が有難い環境で暮らしているかがわかるかと思います。
停電も毎日するのですが、毎回数十分、長くても数時間で済むのでそこまで不便に感じていませんが、なんせ水が十分に使えない不便さは計り知れません。。

停電のときはこのポータブルライトが必須

水汲(みずく)みニケーション

そんな不便な断水、井戸水暮らしですが、1つだけいいことがあります。
それは、近所の住民の方々と仲良くなれることです。
まず、こんな小さな村に外国人が住んでるだけで珍しいのに、ましてや井戸で水汲みなんてしていたら、現地の方々からしたら「何だ、アイツ?(笑)」って感じだろうと思います。なので、水汲みの道中でたくさんの人や子どもに声をかけられ、わたしが運搬に苦労していると助けてくれたりと、水汲みのおかげで生まれるコミュニケーションが結構あったりします。(わたしはそれを水汲みニケーションと勝手に今名付けました(笑))おかげで、村内での自分の存在はかなり知れ渡ったんじゃないかと思います(笑)

自転車に積んで運びますが、
近くの子どもたちが手伝ってくれます

気になる食事は?

朝は決まってバナナとパイナップル、昼は近くにあるローカルレストラン、夜は自炊という生活を送っています。ウガンダの主食は基本的にマトケ(加熱してつぶしたバナナ)、ポショ(とうもろこしの粉をお湯で練ったもの)、白米で、付け合わせに、豆、肉(牛または鶏)、魚スープ(いずれか1つ)がついて一緒に食べるという感じです。任地のレストランでは4000シリング(約160円)ですが、首都は7000シリング(約280円)と価格はお店によってまちまち。またウガンダでは鶏肉が一番高く、牛肉が一番安いので、注文するものでも金額が変わったりします。基本的にラインナップも、味付けも、どのレストランに行っても同じなので、現地の人は毎食これで飽きないのか、、と思うのですが、ウガンダ人は飽きずに毎食食べています。さすがにわたしは飽きるので、夜は節約も兼ねて自炊しています。また、電気を隣人さんと共有で節電が必要なため、冷蔵庫は常時使えないので基本的に肉など保存がきかないものは自炊では食べていません泣

任地のレストラン、ここのは美味しいです!
マトケ、ご飯、じゃがいも、豆、肉

限られた資源で生きるということ

水や電気に限らず、生まれてこの方ずっと日本で暮らしてきたわたしには、ウガンダでの暮らしは正直本当に不便です。毎日のように日本に帰りたくなります(笑)
ですが、現地の住民の方々と、ほぼ同じような生活をしていて、彼らの生活を日常的に垣間見ていくと、限られた資源の中で彼らは本当に逞しく生きているなあ、ということです。
サッカーボールの代わりに使い古した服を何十にも重ね結んで使っていたり、焼き串の串は木の枝の表面を削って使ったり、ガスコンロの代わりにチャコールで火を焚いて料理していたり、、
現地の方々が使うものの多くは、人工物ではなく自然から得たもの、もしくは使い古しのものをDIYしたもので、何だか人間が生きる生活の根源を見ているような気がしてなりません。と同時に、わたしがこれまで生きてきた日本という国がいかに物資に恵まれ、いや恵まれすぎているかを痛感し、改めて「豊かさとは何だろう」と考えざるを得ません。
モノが溢れる社会でわたしたちは何を得て、何を幸せに生きているのか。
限られた資源の中で暮らすウガンダの人々から、学べることがあるようにも思います。

いつも行くレストランのおばちゃん

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