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所有と、悦び。

過去の過ちが
今の苦しみを生んでいる______


今日もようこそ
ummm…..の時間です。

のっけから
気の重たくなる言葉ですが
高尚なネタ話が
わたしの指から綴られることが
あるわけもなく
何を隠そう、例の如く例のごとし
「断捨離」の話。

「断捨離」という
今の時代をよく表した言葉が
世を席巻して随分と経ちますが
今も黙々と取り組み続けている人も
多いではないでしょうか?

当然、わたしもその一人。
まだ、しつこくやってますとも。


ところで
「断捨離」と言う言葉が生まれたのは
そこそこ昔のことで、1976年。

ヨガの教えをもとに
<断>
新たに手に入りそうな不要なものを”断る”
<捨>
家にずっとある不要な物を”捨てる”
<離>
物への執着から”離れる”

という、意味があるそうです。
※あとはWikipediaに任せよう

ついつい断捨離って
<捨>にフォーカスしてしまいがちですが
<断>も<離>も含めて、「断捨離」。
でも、不思議なことに、
<捨>をやっていると
<断>や<離>の精神もついてきますよね。


わたしもそれなりに
「断捨離」とは長いお付き合いでして
いよいよこの活動の
佳境に入ったというかなんというか
終盤を迎えつつある雰囲気を
肌で感じております。

断捨離「初期」は、
「この家には、いらないモノしかないのでは?」
と、首を傾げたくなるほど
「不用品」と言う名のきのこが取り放題の山の如く
いとも簡単に、ザクザク収穫できたものです。

その後、
断捨離「中期」に入りますと
山のよく見渡せる部分からは
きのこは肉眼では見えなくなり
「ちょっと裏山でも覗いてみますか」と
足を伸ばしてみたら
「おお、こんなにもきのこが!」と
新たな収穫に熱狂したものです。

そして今、
収穫されつくしてしまった山を
山頂から見下ろし
「いよいよ、終わりか…」と
これまでの熱狂を懐かしみながら
収穫用の靴を脱ごうとしたら、
「なんと、こんな足元に、新種のきのこが!」と
今度は、地を這いつくばるようにして
新種のきのこ探しが始まったというわけです。



そう簡単に、終わる訳がない______。

そんなわけでして
断捨離後期を迎え
修行を終えようとするものに与えられた
神からの最後の試練とでもいうべきか
厳しい選択に見舞われておりまして__。

ちょくちょく
整理の手がピタリと止まります。

捨てるには忍びないし
売るにもきっと売れないし
とはいっても
必要があるわけでもないし
なくてもココロが悲しむこともないけど
想い出はそこそこある。

こういうモノをどうするべきか__問題。
ummm…


例えば
アンティークと言う名の、ガラクタ。

この”センス”という
拠り所のあるような、ないような
非常に個人的な
好みの評価があってこそ成り立つ
ガラクタの行方_____。

フランスのクレニャンクールや
イギリスのエンジェル
ニューヨークのソーホー
ヴェニスのサンマルコ
古都、京都などなど
若かりし頃
その場の雰囲気に呑まれながら
いそいそと買い物に勤しむ
昔の私の姿が思い起こされます。

時を経ても輝く古き良き品々。
店主との交渉を経て
勝ち取ったお宝を
慎重に抱えて帰路につき
紐解きながら、旅を反芻する____。

とまあ、こういう書き方をすると
とても素晴らしい想い出の品。

しかし、その品々の行方は
悔しいかな、そうでもないのよぉぉ〜。

「おや、こんなところに
”まだ”ありましたか…」
と、数十年ぶりに手に取るものもあるほど。

買ったはいいが
そこで満足してしまって
後は蔑ろ_____。
我ながら、ひどい有様でございます。

そんなわけで
断捨離も後期に入り
「心理的な価値が付随したモノ」
との戦いは、もはや哲学の境地で
知恵熱が出そうな勢い。


まさに、
過去の過ちが
今の苦しみを生んでいる______


もちろんわたしにだって
これからも絶対に所有し続けたい
想い出付きの
ガラクタじゃないモノも
あるにはあるのですよっ。
しかし、
数の差が明らかでして…

若気の至りという綺麗事では
収まりきらない
過去の「過ち印」がついた
ガラクタを目の前にして
ただ今、苦しんでおります。



アンティークだけの話ではなく
所有していることによって
悦びが持続しているものは
意外に数少ない_______。

生活のために
「なくてはならないモノ」と
所有していて
「悦びが継続するモノ」だけで
暮らしていきたいと
まだまだ断捨離は終わりそうもありません。

それにしても___
どうすっかね、コレ。



追伸
1日1断捨離は相変わらず続いております。
モノを捨てるときの罪悪感を
毎日感じることによって
無駄な買い物をしなくなる特典付きです。
皆さも、ぜひ。

最後に、お願い❤︎
読後の気持ちを♡で教えてくれると
嬉しいです。いつもありがとう。

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