詩 ころげおちてまわる
ある日、徒労に終わりゆく 蜂たちの集いを突っついて酷い目に
草むらの中に飛び込んでは 痛みに耐えて耐えて
そんな夢を見た後に冷めた茶を啜って立ち上がる
何処に行こう、結果的に同じ場所をぐるぐると酒飲みのように
何処へ行っても壁がある 分からないようだが学びもないまま
広い河川敷で寝転がって雨を食べてしまおう
どんよりとした雲も、ろくでもない社会も、どうしたって目に見えてくる
Lo-Fiも煙草も、そしてミームを利用する連中も忘れちまって
熱病のようなインフルエンス、その旗振りだって嘘つきばかりさ
奴らの根っこはどいつもこいつも同じ、そして忘れちまうな
ただ生きている 空も地面も俺を支えているんだから
インターネットが全ての力を得た
だからそれが全てのように感じていた
そうしてどんよりとした混沌、漠然とした炎上に
分かっていたんだよ 愛はそこに ただあるがままに
男から、女から、降りる降りない、全てちっぽけ
かつての未来は首都高の流れる絵の中に
死んだようか 深夜から朝にかけて
生きられる 逃げているわけじゃない 馴染みの混沌ばかり
存在は幾許も許されない 許される その多重構造体
構造に分解するな ここにいる ここに在る
救いはないし、答えなんてもんも
この窮屈で偏見に満ちた自我のカオスに落ちてやしない
釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。