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詩:アルマイトの床

嘘のような海の中に閃いた。無明、無銘
善良である中に閉ざされている
どんな音も無明に近しい。

タンザナイト、液体金属などを混ぜて水を呼ぶ
知に至るものはやはり少なく我々は酸化生物
口だけが喧しく鳴り響き実体も薄い群の避難
逃げろ、滲み出る 泥まみれにもなれず
本文はなく表題ばかり唸り上げて噛みつく
usに
嫌なものを叩き潰して満足
そんなはずはない
床は剥がれつつある
富は大勢が結した
ずっと続くあめかぜのように

遠く瞬間、わたあめの中に堆く積まれた
ちっぽけな愛とそれぞれの似姿

温かみの音など響くはずもなく
冷たさを、感じる耳など通っていない

放屁
立派な人間や海へ、その泡の一つとして

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。