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キャリア迷子から抜け出すための「キャリアの軸」の見つけ方

ミートキャリアには、転職経験の有無に関わらず、「いろんな仕事をしてきたけれど、何を目指したらよいかわからない」「広く浅い経験しかなくて、これといった強みがない」といったいわゆる”キャリア迷子”になってしまった方からのご相談が年々増えています。

キャリアに迷う要因の1つに「キャリアの軸がない」ことがあげられますが、それはどうやったら持てるのでしょうか?今回、自身もキャリアの軸を探して転職を重ね、人事、マーケティングを経て、6社目のカスタマーサクセスでようやく「天職と思える仕事にたどり着いた」と語るキャリアトレーナーの成田未来さんにお話を聞きました。

キャリアプランナー 成田未来
30代/フリーランス/東京在住
【経歴】人材営業、転職支援、総務、人事、マーケティング、カスタマーサクセスなど


これといった強みがわからず、方向性も定めらずキャリア迷子に。どうすればよい?

【よくあるご相談】
これまで3~4社での勤務経験があり、仕事も事務職からWebマーケティングといった幅広い業務に携わってきました。30代も後半になり「自分は〇〇ができる人」というように専門分野を持ちたいのですが、これといった強みもわからず、キャリアの軸もなく、いわゆる”キャリア迷子”になっています。今後どういう方向に進んだらよいか、どうやって見つけたらよいでしょうか?(30代、女性、会社員)

みんな「キャリアの軸」を探している

キャリア相談では、「キャリアの軸がない」という悩みをとてもよく聞きます。これは転職が多い方に限った話ではなく、大企業に勤めている方でも「ジョブローテーションが多くて、仕事の幅は広がったけど専門性に欠ける」という悩みが少なくありません。

『キャリアの軸』は、キャリア支援の世界では「仕事において実現したいこと・大切にしたいこと」と説明されますが、多くの働く人の間では「キャリアの方向性や専門性、自分は〇〇ができる、〇〇をやりたい」といった”仕事選びの判断軸”の意味合いでよく使われます

今回、「キャリアの軸」の定義といった細かい話は割愛しますが、私も以前は、自分の方向性に自信が持てず、「〇〇ができるって言いたい!キャリアの軸を見つけたい!」といって転職を繰り返していました。そんな私の経験も踏まえて、キャリア迷子から脱するために知ってほしい「キャリアの軸」の見つけ方をご紹介します。

豊富な経験に裏打ちされた”キャリアの棚卸しと言語化のサポート力”はピカイチ


「キャリアの軸」を探して転職を繰り返していた頃の話

私はミートキャリアのキャリアプランナーとして「キャリアプログラム」のユーザーさんに関わりつつ、パラレルワーカーとして複数の仕事を掛け持ちしています。今はカスタマーサクセス(以下、CS)の業務が主軸になってきていますが、これまで在籍してきた企業の多くでは、「社内の何でも屋さん」というふわっとした役割になることが多く、自分のキャリアに悩んできました。

私自身、社員経験と業務委託先を含めると計12社に所属し、10職種ぐらい経験してきています(なかなかの数ですよね)

特に自分のキャリアの軸がないことに悩んでいたのは、4社目の会社にいたときです。社員数10名未満ジョインして、在籍していた5年の間に30名規模まで会社が大きくなる中で、本当にさまざまな経験に携わりました。

転職エージェントだったので、転職者に求人をご紹介する中で、ふと「自分はこの会社では認めてもらえているけど、他の会社では認めてもらえるんだろうか」とふと不安になることも多くありました。

ベンチャーなので臨機応変に会社が良くなることであれば、状況に応じて新しいことにもチャレンジして、キャッチアップして、どんな仕事もできるようになることを心がけて仕事をしていましたが、転職経験もそこそこ多い上に、全てが我流で覚えたことばかり。
広いかもしれないけど浅い経験と知識しかない私は労働市場で評価されないかもしれない。そんな不安に駆られて自分のキャリアに自信が持てなくなっていたんです。

幅広い経験の中でも「これだ!」と思えるものを見つけて、「私は〇〇職です、〇〇ができますって言えるようになりたい!」と思って、転職活動をはじめました。

浅い経験の中でも可能性を感じていただき、5社目は「マーケティング職(以下、マーケ)」としてご縁をいただき、転職することができました。でも、やってみたら前職のマーケで感じていた面白さとなんか違う。どうしてもやりがいを感じられなくて、「なんか違う。会社が合ってないのかも。」と、また転職活動を再開しました。

転機となったのは、6社目となるSaaSの採用面接。マーケで応募していたのに途中から「CSはどう?これから組織を立ち上げるところだから一緒にやろう」と打診されたことでした。確かに言われてみれば、SaaSプロダクトの社内導入は総務での経験が活かせそうだし、立ち上げ期は柔軟さや臨機応変さ活かせそう。これまでも「CSできそう」と周りの人にも言われたことがあったので、「あれ、意外と向いているのかもしれない」と思い、入社を決めました。

実際にCSとして働き始めたら、面接で想定したこと以外にも「もっと良くしたい」とか、「顧客に寄り添って、課題解決したい」とか、自分のやりたいことや価値観がピッタリでした!
その会社でも結果的には、カスタマーサクセスとカスタマーサポートを兼任して「顧客周りの何でも屋」になるのですが、自分の価値観にあった仕事だと思えるようになってからは、「何でも屋」であっても今までよりも腹落ち感がちゃんとあり、正しい方向性でどんどん進めていると感じられるようになりました。

自宅デスクの様子。パラレルワークなので稼働時間の調整も重要です。


軸探しで見落としがちな2つの視点

今は転職回数の多さや、浅く広くといった経験をネガティブには捉えておらず、逆にどんどん広げて「なんでもできるようになれること」が一つの強み(キャリアの軸の一つ)と捉えています。

でもキャリアの軸がないと、「自分はこのままでいいのかな」とか「何に向かって頑張ったら良いのかわからない」と迷子になってしまうし、「専門性がない」といってスキル習得だけに走ってしまうリスクもあります。なので、「キャリアの軸」はぜひ見つけてもらいたい。

そこで、軸探しで見落としがちな2つの視点をお伝えします。

【軸探しで見落としがちな2つの視点】
①「キャリアの軸=〇〇職」ではない。スキルありきで仕事を選ばず、能力・特性も意識してほしい
②エージェント提示の求人が全てじゃない。「仕事を選ぶ目」を自分でも身に付けてほしい


①「キャリアの軸=〇〇職」ではない。スキルありきで仕事を選ばず、能力・特性も意識してみて

「キャリアの軸がない」と相談に来る方は、だいたい「軸=〇〇職」と捉えて、これまでの”スキル”だけで「自分はなにができるか」考えようとしている人が多い印象です。それはとてももったいない。

もっと、そのスキルの土台になっている『能力』や持って生まれた性格のような『特性』にも着目してほしい。この能力と特性を把握してこそ、「自分にはこういう力があるので、〇〇ができる」とスキルを裏付けることができるのです。

私の場合、「自分は経験的にもスキル的にもマーケでいきたい。やりがいを感じられないのは会社(環境)が合わないからだ」といって転職をしましたが、実は、自分の得意としていた顧客とのコミュニケーション力や、価値観である顧客の声を活かした改善提案、課題解決したい気持ちが活かせていないだけでした。自分の強みとやりがいが活かせる仕事に気づいていなければ、今頃まだキャリア迷子で、マーケならGoogle Analytics学ばなきゃとか、デザイン身に付けなきゃというように、軸が定まらない不安をスキル習得で埋めようとしていたかもしれません。

また、『特性』は職種選び以外にも環境選びに強く表れます。自分の大切にしたい価値観は環境にも影響します。大企業orベンチャーというだけでなく、「新しいことにチャレンジするワクワク感を大切にしたい。だからベンチャーがいい」とか、「不安がない環境で落ち着くことを大切にしたいから、大手がいい」とか、「スピード重視のメンバーのこぼれ球を柔軟にひろってフォローすることがやりがいだから、サポート職がいい」とか、「かっちりきっちり、ミスを減らせるようになることがやりがいだから、管理部門がいい」とか。だから、キャリアの軸を考える時は、これまでの経験をスキルだけで見るのではなく「どんな能力や特性をもっているか」という視点でも考えてみてください。

打ち合わせ中。リモートワークなので、働きやすい環境を整えています。


②エージェント提示の求人が全てじゃない。「仕事を選ぶ目」を自分でも身に付けてほしい

転職活動では、エージェントのビジネスモデルのしくみ上、これまでの経験やスキルを基に「転職できそうな求人」が出されがちです。だから、「私は○○職」といえないと求人がないように思うし、「自分に合うのはこれしかない」と思い込んでしまいます。

その結果、ミスマッチになったり、本当は合うかもしれない仕事に出会えなくなってしまう。それを防ぐためにも、自分で「仕事を選ぶ目」を持ってほしいです。「こういう経験をしてきた」は比較的誰でもいえますが、「こういう力があって、こういう環境で活かしていきたい」という自分のキャリアの軸を伝えられる人は多くありません。

伝えられるようになれば、自分の可能性も広げられるし、求人を提案された時に「~だから合う/合わない」「~は魅力的だが、~が違う」というように自分で判断できるようになります。スキルだけじゃなく、能力や特性を活かせる仕事はこういうのだって言葉にできるようにして、仕事を選ぶ目をもっていてほしいです。

自身も納得感のあるキャリアの軸を探してきたからこそ、無料相談会ではその必要性を熱く語ります


ポイントは『能力』、でも一人で見つけるのは難しい

ここまで、「スキルだけじゃなくて、能力・特性にも着目してキャリアの軸を見つけて欲しい」とお伝えしましたが、私は特に『能力』がポイントだと考えています。

理由は、自分の能力を正しく把握できると、仕事に対する納得感が高まり自信に繋がるからです。これまでサポートしたユーザーさんでも、ルールや規律を守るのが得意という方は「だから長く総務の仕事をやってこれたのか」とご自分の仕事に納得されていたし、寄り添い力や傾聴力に強みを感じている方は「新規営業をやっていたけど、ルート営業やCS職の方が向いてそう」と新たな選択肢を見つけられました。

でも、『能力』って自分一人で見つけるのがとても難しい。能力は「人から評価されたこと」と考えられがちなので、「自分にできることがない」と思っている方ほど、それを自力で見つけるのはハードルを感じます。そういう時はぜひ私達のような第三者を頼ってください。

「この人はこういう人だから、こういう仕事が合いそう」というのが絶対あるんです。でも、どうしても目に見える職歴やスキルからの判断に偏ってしまう。だからこそ、能力や特性もふまえて「キャリアの軸」を見つけて欲しいです。

ミートキャリアでは、キャリアの軸を見つけるプログラムをご用意しています。ぜひ、私たちにお手伝いさせてください!


成田未来さんのことをもっと知りたい方はコチラ


キャリアのモヤモヤを抱えている方へ

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