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昼行灯

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夢日記
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 全面窓ばりの最上階の部屋へ引っ越す。台所にて、壁から短いコードが出てすぐ真横のコンセント穴に挿さっているのを発見する。気持ち悪く思い引き抜く。

 のちに管理人から電話がかかってくる。マンション全室のテレビが見れなくなったが心当たりはないかとのこと。知らないと答えたが原因を調査するために数人の業者が訪ねてきた。業者はテレビ電波を察知する機械を手に持ち、あちこちにかざしながら部屋をうろつく。しかし

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 静かな雨の降る夜道を歩いている。傘は握りしめている。長靴も別の手に提げている。しかし傘はささず靴下で歩いている。道ゆく人が自分を振り返っているが、足もとだけを見つめているのでとくに気にならない。雨のせいで闇の紺色と街灯の金色があちこちに散らばっている。黒い靴下が濡れて光り、硬質なものに見えてくる。うつむいたまま歩き続ける。雨が冷たいのは不快だが暗い気持ちではない。むしろ前へ進む一歩ずつに期待があ

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 豪華な絨毯の上で一列に整列させられた蟻が目の前にある砂糖水を「待て」する芸を見る。蟻の調教をしたムツゴロウさんに「どうやるんですかこれ」と聞くと「蟻におねがいするんです」と答えられる。

 蜘蛛の糸が張り巡らされた部屋のある寺へ行く。その部屋見たさに観光客が集まる有名なところらしい。疎にも密にもなりすぎないほどにゆったりとたわんだ糸が逆光の陽に照らされていて、たしかに美しいと感じた。

 寺の住職と話すと尊敬できる人だったので、自分もお坊さんになりたいと宣言すると奥の部屋へ通される。そこの椅子に座ってみなさい、と促されて住職が愛用している椅子に座らせてもらう。座った途端、椅子が回転

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二

 夜の仕事に就く女ばかりが住む古いアパートで暮らしている。自分が働く店のママも同じアパートに住んでいて、その日はママと時間を合わせて出勤することになっていた。しかし自室の階下に住む女とママが話しこんでしまってなかなかアパートから出られない。戸口での立ち話しを延々、大嫌いな先輩ホステスと一緒に待たねばならず苛立っている。ママと話している女の格好は頭だけ日本髪に結って服は寝巻きのよう。

 その階を見

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 プールがたくさんあるレジャー施設へ行く。水の底から照らすライトの光が印象的で、水面が淡い金色に光っている。人工着色料のようなプール特有の水色と金色の中、出身が沖縄だというちょっと恰幅のいい女性と浮き輪をつけてぷかぷか浮かぶ。明るく気さくな彼女がずっと自分の恋愛遍歴と恋愛観を真剣に語ってくれている。とてもためになったと思うが内容は一切頭に入ってこない。安達祐実に似た水泳の教官に、泳げないことをこっ

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