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「おかえりモネ」最終週:百音は初の”結婚しないヒロイン”になるのか?[ネタバレあります]

ウェディング ナビゲーターの清水 恩です。

NHKの朝ドラは、「カーネーション」あたりから余程のことがない限り”完走”している私。
女性(一部男性)の人生を題材にしているため、結婚に関するシーンは必ずと言っていいほど出てきます。

「おかえりモネ」は、初の(?)結婚しないヒロインになるかもしれない!
いや、結婚の約束はしているんですよね。
結婚せずに最終回を迎えるヒロイン、というべきでしょうか。

モネちゃんと菅波先生は、結婚どころか、お互いの仕事を優先して遠距離恋愛をしている。
明日以降も物語が続くなら、別居婚という選択肢も出てくるんじゃないか、という雰囲気です。
なんて画期的なヒロイン像!
逆を返せば菅波先生も新しい人物像です。

お話によって時代背景も様々あるものの、ヒロインが結婚し、母になって、というストーリは欠かせないものでした。
現代を舞台にした作品ですら、好き合って、プロポーズされて、結婚式をして、という流れは踏んでいた。
男性が仕事のために東京に戻ると言えば、だったら私も東京に残る、という決心になるのが今までの朝ドラ。
妹のみーちゃんと亮ちんも、しばらく(ずっと?)遠距離恋愛になりそうですよね。

恋人や夫を支えるのではなく、自分もやりたいことをやる。
不倫や離婚が出てきたときも新鮮だったのですが、新鮮それどころじゃない、衝撃かも。
現実世界にしっかり寄り添ってきたなぁと思ったものです。
女性が自分の仕事ややりたいことを大切にする、そういう当たり前のことが描かれた、朝ドラ史上でもターニングポイントになる作品なのではないでしょうか。
これからも、プロトタイプの人生ばかりではなく、いろいろな人生を描いていってほしいです。

ただし、結婚や夫婦の関係性は時代それぞれの考え方や通念が存在しますし、それを捻じ曲げて描くことはしてほしくない。
結婚や結婚式はジェンダーの問題にも大きく関わります。
昔の結婚を今の価値観で見たら、女性差別のように感じられるかもしれない。
しかし、実際に女性差別の考え方があったことは事実ですし、それを避けてしまうと正しく理解できないことでもあるんですよね。
昔の価値観も今の価値観も、きちんと知ることは大事だと思うので、その時代の形式や観念を正しく描いてほしいと思います。

清原果耶さんは、どの作品も縁起に魅了される女優さんなので、毎朝待ち遠しかったし、よく泣かされました。
すーちゃん役の恒松祐里さんもいいですよね、次どんなドラマに登場するか楽しみな女優さんです。
明日の最終回も楽しみにしています!

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