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「柴犬を描いたら猫だった!?」絵描きによくある原因を深堀した結果

現在制作中のゲームがある。

名前はキラメキForteen、いきなり魔法少女になった女の子たちが「クスミ」と呼ばれる存在を浄化し、少しでもキラメキある世にしていく「がんばれゴエモン(SFC)」風ゲームだ。

ゲームにておばあさんや犬を描くを必要が生じた。
おばあさんを描いたとき、一つ問題が生じた。

顔は大きいが、胴体が小さい…これでは「おばあさんの顔した幼女」でないか。

こっちは改めて頭身を取りなおした。
問題はもう一つだ。

柴犬を描くため、ネットにある柴犬を参考に描いた。

動画の柴犬、かわいいねえ。

柴犬をきちんと見ながら描いたはずなんだ。はずなんだ……

ね、猫じゃないかあ。

柴犬を描いていたはずが、猫になった。
自分でも何を言っているのかわけがわからない。

もちろん柴犬と猫の違いははっきり分かる

大きさ、しっぽ、人懐っこさ(これはどっちもか)。

頭では犬と猫の違いくらいわかる。
柴犬を描くとき、きちんと柴犬写真を見ながら描いた。

しかしだ、絵を描いたらわかってないでないか。

わかっているなら柴犬を最初から最後まで描く
なのに猫を描いた。

大きな疑問が生じる。

なぜ頭ではわかっているし、違いを説明できるのに、手は間違える(違いを生み出せない)のか?

これって……何かを思い出すなあ。そうだ、

受験勉強での「この問題は何度も見ているから知っている……あれ、なぜか解けない・間違える」

あなたはないだろうか?
受験でなくでも仕事でも生活でも何でもいい。

頭ではわかってるし、はっきり言葉で違いなど、人に説明できる
体(手)を動かすと違っていないどころか、自分の頭で思っていた完成図と異なっている状態を。

なぜ頭の完成図通りにいかないのか。どこで完成図から大きくずれてしまったのか。

僕は「柴犬」を描いていた。
手も「柴犬」を描いていたが、いつの間にか「猫」になっていた。

僕が思う「柴犬→猫」への変化原因はりんかくだ。
りんかくが犬でなく猫になっていた。

猫と犬の輪郭上の違いは何か。犬は尖っていて、猫は丸っこい。

※僕が思うだけで、調べたら丸っこい犬やあごがホームベース型の猫もいるだろう。


今回の間違いを通し、僕は一つの事実をつかんだ。

頭と言葉では「違い」を説明できても(わかっても)、体は違いを分かっているとは限らない

「わかる」とは頭でわかる→言葉で説明できるで終わるのでなく、さらに一歩踏み込んで「手足を使い、頭の中で描いているモノを限りなく形として出せる」も示しているのだなと思った。

本当、奥が深い。


支援していただきありがとうございます。支援は僕の作品作りを含め、子供へのお小遣いや楽しいことに貢献します。ありがとうございます