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著作権についての私の持論(榊正宗)

こんにちは、榊正宗です。今日は著作権についての私の持論をお話ししようと思います。

著作権。それは権利を持つ側から見れば、多くの考え方や対応が存在します。例えば、二次創作に関しては、一般的に著作権侵害とみなされがちですが、私はそうでは無いと思います。

二次創作を著作権侵害として潰すメリットは、実はほとんどないのです。なぜなら、二次創作は元の作品の知名度を高め、結果として公式の売り上げにも貢献するからです。

では、どのようにして二次創作と向き合うべきか。私は、公式側が二次創作に対するガイドラインを設けるべきだと考えています。これにより、二次創作はグレーゾーンから脱し、クリエイターたちはより安心して創作活動に専念できるようになるでしょう。

もちろん、絶対に許されないのは海賊版のような財産権の明確な侵害行為です。これに対して、権利者の商売を直接的に妨害しない限り、二次創作や模倣はある程度認められるべきです。もし模倣そのものが禁止されたら、創作活動自体が詰まってしまうでしょう。

私が特に注目しているのは、二次創作を活用したプロジェクト、例えばわたしが発案した東北ずん子プロジェクトのような取り組みです。

これは二次創作が、元の作品の知名度を高め、東北復興支援につがるように企画したものです。二次創作が社会貢献につながる事を証明した素晴らしい事例になったと自負しています。

もちろん、模倣と悪意あるパクリの二者は区別すべきで、後者の場合は著作権侵害というより名誉毀損として対処するべきでしょう。

この考え方は、AIによる創作物にも同じく適用されると私は思います。ただし、同人即売会やイラストサイトがAIと手描きを区別することには反対しません。ニーズに応じた棲み分けがあっても良いと思います。

楽しんで絵を描きたい人の集まりにAIを混ぜるのは確かに良くないケースもあるでしょうし、逆にAIだけの同人即売会があっても良いと思います。

しかし、アニメ業界のように低いギャラで酷使される現場には、早く商用AIの利用ガイドラインが確立されることを望んでいます。アニメの絵柄に関する権利の問題も、分業体制が基本の業界なので問題ではありません。むしろアニメ業界では人の絵をトレスする仕事が大半です。

AIの導入による生産性の向上に対して問題があるとすれば、新人の育成です。これは生産性の向上から出た余剰資金を使って新人育成に取り組んで欲しいと思います。

このように、著作権は非常に複雑な問題を孕んでいますが、クリエイティブな活動を守り、さらに発展させるためには、柔軟な考え方と対応が必要だと私は考えています。

それには、権利者、クリエイター、消費者、全ての立場の人々が互いの立場を理解し、協力し合うことが不可欠です。


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