2024.02.08 採血士

健康診断を受ける

じぶんが健康診断をする側としてどれかの役割を担わなきゃいけなくなるとしたら一番避けたいのは、採血する方だなー

と昨年思っていたなーと同じ会場に行って思います

ほかも難しい部分があるのだろうけれど、ライブ感とプレッシャーがものすごいような気がしてしまう

だから採血の方には特に頭を深々下げたくなる

今日会ったのは、プロの採血士

採血士という言葉があるのかもわからないけれど、あの方はまさにこれがプロの採血士っていうんだな〜と感動した

血管が浮かび上がらず血を抜きにくい体質のようで、たびたびに採血をする方を困らせる

今日も聞かれる
「どちらの腕でいつも採血されますか?」

わたしの場合は、利き手じゃない方にしましょうと始まっても、「あれ!?」となって反対の腕を出して、さらに「あれ!?」となってその日のコンディションが合う方の腕になるから、いつもがどちらかわからない

なので、どちらの腕も血が抜きにくいみたいなんですと素直に伝えた

OKOKという感じで「じゃあ利き手じゃない方にしましょう」と毎度お馴染みを聞く

ベルトを腕に巻いてもらうと「腕を下に下げてぶらんぶらんとさせて」とはじめての提案

それを終えるといくつかのベルトを掴んでいてとさらにはじめての提案がつづく

そうして血管をなぞる
「いけるね」と軽やかに見つかった合図

よかった、無事終わりそうだと安心したタイミングで質問がはじまる「何か運動してました?」

注射針をさす手前というタイミングで話しかけられて驚いた
中学生の頃に少し、と答える

「テニスでしょ!?」と元気に聞かれながら無事に針はささった
注意すべきところが散らばったのと、テクニックによって痛みをほんのちくりのみ

なんて思いながらも、彼女のノリにつられて、バスケでしたー!なんて言っていた

「そうかあー腕の形がテニスっぽいって思ったのよ〜え、バスケやってたなら映画スラムダンクみた?」とさらに質問はつづく

まだ盛り上げていくんだ、とすごい方だなーともうファンになりつつある気持ちで、観ていないんです。。と答える

観ていていっしょに好きなシーンとか言い合いたかったなーと今になって思う

彼女は残念そうに、だけれどからっと「え!観てないの!観ててほしかったな〜いい映画だったよー」と伝えた

漫画は読んでましたが観てないのですー機会をつくって観ます、と話して

「観ていやなものではないはずだからぜひ機会があったら観てみて!」

そうして採血は終わった

話しているあいだに、3本分の血を抜いていた


ありがとうございましたとお辞儀をして次へ向かったけれど、もう感動していた

これがプロの採血士だ
ホスピタリティーとかそんな言葉が浮かんだりもした
医療の現場の中でも、こういう力って必要な場面があるんだな

あの方は、どこでも働けそうで、また会いたくなる素敵な方だった

このひとに会ってパフォーマンスを見せていただいて、胸いっぱいの気持ちになった

身長はなぜか164cm台に突入していて
終わった後に飲みたくなったチャイティーラテは染み渡っておいしかった

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