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「好き」を突き詰めたら仕事になっていた season 2 not for me


前回のお話では私とボードゲームの出会いを書き綴りました。

https://note.com/megane5963/n/nff36d0a353ad

今回もボードゲームが巻き起こす運命の歯車を書き綴りたいと思います。


紆余曲折あって、28歳にて2回目の転職。
それからどうなったのか。


ー 圧倒的な成長 ー
無事にボードゲームを扱う知育玩具の会社で営業企画として入社した。
ドキドキワクワクの新天地。
変化が遅い合羽橋勤務から人、物、なんでも揃う副都心は池袋勤務。

給料も前職よりUP!
一緒に働く仲間も世代が近い、意識高い、仲良い、最高!
取り扱う商品も拘った素晴らしいプロダクト!
法人営業企画という新しい業務への挑戦!

完璧な転職成功だった!


そして、代表が外資系広告会社出身だったからか、
やることなすこと視点や見せ方がお洒落でかっこいい!
仕事に対しても成長意識と結果を求める姿勢が高い!


そんなストイックな会社なので、商品を伝えることにも徹底した戦略とこだわりが散りばめられています。


最も斬新だと思ったのは
「ボードゲームは教育ツールになる」
という点でした。


ボードゲームは遊ぶ物という視点でしか見てなかったのですが、
子どもにとっては遊びであり学びであるということ。
そして大人にも通じるということは衝撃でした。
「物は言いよう」といいますが物だけでなく事までSETなのです。


ー ボードゲームの伝道者ー
営業って色んなスタイルがあると思っていましたが、驚いたのは「納品したお店に自らが乗り込み接客までする」という実演販売スタイルでした。


クリスマスなどの超繁忙期であれば、なくはないのです。
ただ、それは年間で数日間の話。
ここの会社は年間140日以上の実演販売をこなしてしまうのです。

年間3000人以上の子どもと家族に、ボードゲームの尊さを伝える。
接客経験のある、おしゃべりな私にとっては天職でした。


実演を通じて、多くの子ども達からたくさんの学びと気付きがありました。
ボードゲームを遊ぶことそのものに学びがあります。

まず、ルールを読んで理解すること。
膨大な文字情報から正しく意味を理解しして、何が重要なのかを察することが求められます。そして、理解したらその遊び方を他の人に分かりやすく、手短に伝えなければなりません。要約して重要なことを伝える能力が求められます。ルールを聞く時もその姿勢が大切です。説明している人の話をちゃんと聞き、横槍を入れない。「あ、はいはい、こーゆーことね」など話し手でない人がまとめようとしてはいけない。説明をしてくれている人に敬意を払って傾聴する姿勢が必要です。遊ぶときですが、ルールを守ることは勿論、ボードゲームの仕組みを楽しむのもよい。美しい絵柄にうっとりするもよし。勝ちにこだわって思考するもよし。自由に楽しむことができます。
ボードゲームには自由が詰まっています。しかし、気をつけなければいけない。そこには「相手」がいるということ。ボードゲームはコミュニケーションがあって成り立ちます。一緒に遊ぶ相手のことを考えて、お互いが楽しいと思えるように過ごすことが大切です。自分が得意で絶対に負けないゲームしかやらない、負けそうになると不機嫌になる。そんな人とは遊びたくなくなりますよね。



ちゃんと読めましたか??
とても大切なことを書きました。


ボードゲームの説明書はご丁寧に改行なんてされてないし、回りくどい言い方も大量に出てきます。たまに意味が完全に間違っていたりも。
なので、文字から情報を得るのが苦手な人は辛いかもしれませんね。


もう一つ大切な事を書きます
言ってはいけない言葉があります。


「バルス!」


ではありません。



「クソゲー」


間違っても、言ってはいけません。
ゲームに罪はありません。
あなたにとって、そのゲームは「合わなかった」だけです。
チョコミントやパクチーの好き嫌いがあるように、
ボードゲームにも好き嫌いが生まれるのです。


決して、自分の好みを周りの人に押し付けはいけません。


ゲーム、ご飯、本、音楽、同じなのです。


ー 精神崩壊 ー
さて、やることが付きない職場環境。
3年間は限界ギリギリ、死ぬ直前まで働くと決意していましたが、
早朝出社の終電ダッシュ帰宅(たまに乗り過ごす)
休日でも企画を考えたり取引先に連絡したり。
本当に心身ともに疲弊してきてしまい、それが結局4年半続きます。


この時、ビジネスマンとして多くの知見を得て、成長したと同時に、
プライベートをおざなりにしてしまいました。


毎年参加していた音楽フェスは仕事で欠席。
土日に開催されるイベント、夜に開催される異業種交流。
全て参加することができませんでした。


プライベートでイベントを企画していた私にとって、
これはとてもとてもとてもとっても辛いことでした。



そして、モヤモヤします。




ー 自由と遊びを求めて ー
遊び道具を提案している本人が、全然遊んでいない。。。
大いなる矛盾に気がついてしまいました
「モンベルの社員は遊びと仕事が融合している」と聞き猛烈に憧れました。



もっと、自由に働きたい。
もっと、みんな遊んだ方がいい。



自由に働く代名詞の「東京R不動産」と仕事をしているメンターNo.3。
彼なら何かヒントをくれるかも!
さっそく飲みに誘って相談しました。

ビール聞いたメンターはこう言います。
「たっちゃん、沼津でホテル作るのと、栃木で旅館作るのと、どっちがやりたい?」
理解不能、訳のわからない2択から始まりました。

話を聞いてみると、、、沼津にある公園にホテルを作って運営する。
そこの遊び道具の選定(特にボードゲーム)や公園で行うイベント企画。
これらを任せたい。


私はその場でYESと返事をします。



沼津にホテルを作り、街にボードゲームを流行らせ、ボードゲームムーブメントを作ってやる!!



熱く硬く決意した気がします。


当時、結婚していた私は、「沼津でホテル作ってくる」と告げ、妻を東京に残して単身沼津に。
2拠点生活、地方移住、地域活性化、新会社設立からの新規事業立ち上げ、シェアホテルで仲間と共同生活がはじまります。


しかし、ここから自由という言葉の重さを知ることになります。
ボードゲームには自由が詰まっています。
はたして、自分には自由を開放する資格があるのでしょうか。


好きを仕事にするべく
遊びを仕事にするべく
自由を手に入れるまで、まだまだ困難な道が続きます。



次回




最終回

good  for me  最後に残ったもの




お し ま い




企画「#週1note -LIKE-」

「好き」をテーマに週1で3回、記事を投稿するこの企画。

残り1週はちゃんとボードゲームの素晴らしさがかかれるのでしょうか。


https://note.com/hiromi_okb/m/mc7d2c2f49acd






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