熱中症について

週末は、大雨でしたが、本日は真夏日の予報です。
そろそろ熱中症にも注意が必要ですね。


まず初めに、熱中症とは? 

ポカリスエットで有名な大塚製薬のサイトから引用です。


熱中症とは暑い環境で生じる健康障害の総称で、次のように分類されています。

①熱失神

皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こる。症状:めまい、一時的な失神、顔面蒼白、脈は速くて弱くなる。

②熱けいれん
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる。

③熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられる。症状:全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下。

④熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)をきたし、ショック状態になる場合もある。


一般的に、「熱中症」といって思い浮かぶのは、
症状がまだ軽度な、熱疲労や熱失神でしょうか。

続いて、一番注意が必要な熱射病について調べてみましょう。

Mayo Clinicのサイトから引用です。


熱射病は、通常、高温に長時間さらされたり、体を動かした結果、体がオーバーヒートすることによって引き起こされる症状です。
この最も深刻な熱中症は、体温が40℃以上になると発症します。 この症状は、夏季に最もよく見られます。 熱射病は、緊急の治療が必要です。
熱射病を治療しないと、脳、心臓、腎臓、筋肉が急速に損傷する可能性があります。 治療が遅れるほどダメージは悪化し、重篤な合併症や死亡の危険性が高まります。

体温が40℃こえると危険です。

熱射病の徴候や症状:
・高い体温。

直腸体温計で測定した中核体温が40℃以上であることが、熱射病の主な徴候。
精神状態または行動の変化。
混乱、激越、不明瞭な言語、過敏性、せん妄、発作および昏睡等。
発汗の変化。
暑い天候によって引き起こされる熱射病では、皮膚は熱く、触ると乾燥しているように感じます。 しかし、激しい運動によって引き起こされる熱射病では、皮膚は乾燥しているか、わずかに湿っていると感じるかもしれません。
吐き気・嘔吐。
胃が痛くなったり、吐いたりすることがあります。
皮膚が赤くなる。
体温の上昇に伴い、皮膚が赤くなることがあります。
呼吸が速くなる。
呼吸が速く、浅くなることがあります。
心拍数が上がる。
熱ストレスにより、体を冷やすために心臓に大きな負担がかかるため、脈拍が大きくなることがあります。
頭痛がする
頭がズキズキすることがあります。

判断に迷うことがありそうですが、

明らかに体温が高く、皮膚が乾燥していたり、
意識状態がおかしいときは救急車を呼びましょう。

救急医療を待つ間、患者を冷やすために:
日陰や室内に入れる。
②余分な衣類を脱がせる
③冷たい水の入った浴槽やシャワーに入れる、ホースで水をかける、スポンジで冷水をかける。
扇風機で扇ぎながら冷水をかける氷嚢冷たく濡らしたタオルを頭、首、脇の下、足の付け根に当てるなど、できる限りの方法で体を冷やす。

取りあえずいろいろな方法で冷やしましょう。

私も、昭和世代なので日常的には、
エアコンよりまず扇風機使ってしまいますね。


病院での診断方法

・体温測定:
中核体温を確認するための直腸温。
血液検査:血液中の電解質、および血液ガス検査にて、中枢神経系の損傷を確認する。 筋肉組織の損傷(横紋筋融解症)を調べる。
尿検査:脱水にて濃縮しているか尿の色を調べたり、腎臓の機能を調べる。 その他、X線写真などの画像検査。

熱中症の治療: 脳や重要な臓器への損傷を防ぐため、体を通常の温度まで冷やすことが中心です。
冷たい水に浸す。 冷水または氷水の浴槽は、中核体温を素早く低下させる最も効果的な方法です。
蒸発冷却。 冷水への浸漬が不可能な場合、冷たい水を体にかけながら、温風をあてて、水を蒸発させ、皮膚を冷やします。
氷や冷却毛布で体を冷やす。 特殊な冷却毛布で体を包み、氷嚢を股間、首、背中、脇の下に当てて体温を下げる方法もあります。
震えを止める薬を投与する。 体温を下げる治療で震えが出る場合、ベンゾジアゼピン系などの筋弛緩剤を投与することがあります。震えは体温を上昇させ、治療の効果を低下させます。

病院での治療も冷却が中心です。


生活習慣と家庭での対処法

熱中症の兆候に気づいたら、体温を下げ、熱射病に進行するのを防ぎましょう。熱けいれんや熱疲労など、それほどひどくない熱中症では、以下の手順で体温を下げましょう。

日陰や冷房の効いた場所に移動する。
②家にエアコンがない場合は、ショッピングモール、映画館、図書館など、エアコンのある場所に行く。
湿ったシートや扇風機で涼む。熱中症にかかっている人がいたら、湿ったシーツで覆ったり、冷たい水をかけたりして冷やします。
扇風機で風を当てる。
涼しいシャワーやお風呂に入る。
⑥屋外で避難所が近くにない場合は、涼しい池や小川に浸かると体温を下げるのに役立ちます。
水分を補給する。水分をたくさん摂りましょう。 また、汗をかくと塩分が失われるので、スポーツドリンクで塩分と水分を補給することもできます。 水分補給のために、甘い飲み物やアルコール飲料を飲まないでください。 これらの飲み物は、体温をコントロールする機能を妨げる可能性があります。 また、非常に冷たい飲み物は、胃痙攣を引き起こす可能性があります。


冷たい水分補給というと、
冷えたビールを考えてしまいましたが駄目でした。
昔冷えたビールを一気にのんで胃痙攣おこした経験あります。
甘いものもダメみたいですけど、スポーツドリンクってたいてい甘い。

日本では、エアコンで涼むのが一般的かと思います。
池や、川で涼むと多分目立つのでおすすめしません。

ご高齢の方はエアコンを使用しないことが多く、
(暑くてもフリース着てたりします)
周囲の声がけが必要です。


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