身悶え しすぎ

朝、電車の中は、暇である

携帯をいじるくらいしか、やることない

ところが、わたしは、ひっそりと、※やること※ある。

やることあるというか、ついついやっちゃってるので、
まわりの人は、わたしがなにもしてないと見えてるはず。

その日、運良く座れて、
もうその瞬間から気になって気になって、
その※やること※が発動~

☆まずは第1ターゲット。

隣の人の前に立っていて、大学生?大学院生?
の男子。
昨夜、遅くまで勉強していたに違いない、
マジメそうな外観から、そう思う。
つり革、つかまり、ながらの熟睡モードで、昨夜遅くまでの頑張りが伝わる。
しかも12月にしたら、暖かい、暑い?のに
どうしてだかダッフルコート(モスグリーン)!? 
朝、母の電話で叩き起こされ、慌てて独り暮らしのアパートから出てきたんだろう。
さすがに暑いのか、左手にダッフルコートを身体の前に垂らす感じでもってる
右手で、つり革。。。

しばらくすると。右手のつり革を支点に
あああ、それは駄目だぁと思ったけど、
間に合わず、その※大学生風※は、グルングルンと周りはじめる。
そのうち、前にむかってカックンカックンしはじめる。
それは、酔っぱらいの得意技だから、あなたは駄目よ~しかも朝から、

なんだか、心が痛くなってきた、わたし

☆第2 ターゲット

隣にすわってる。※おじさん※。
ちなみに、わたしもおじさん。

その※おじさん※が。目の前で、朝から、グルングルンと周り、
カックンカックンと前に迫ってくる、大学生に

「どうでるか、、、どうなるか、、、
うーん(゜-゜)(。_。) わたし、楽しみだワン」、わたしの心。

わたしの、見立てだと、
※おじさん※眉間にシワが深く刻まれてる、普段から。
考えるより、口が先にちがいない。すぐにいろいろ、言っちゃうよ~って顔してる(どんな顔て皆さん思うでしょうが、わたしはそう決めた)。
膝が、揺すられている。いわゆる貧乏ゆすり。
が絵になる※おじさん※
※おじさん※前を気にしないように、なのか、手元の携帯見ることに集中している。

☆そんな二人が遭遇したら。。

その※おじさん※と※大学生風※が、もう衝突不可避~。そうなったら※大学生風※を守ろうと決めた、わたしは!

☆攻撃

さらに、※大学生風※は攻勢を深め、右手のつり革を支点に、かなり深く前傾をしてくる~

「ああ~それは、攻めすぎィィ
満たされつつも苦しいな」わたしの心

※大学生風※左手で身体前に垂らしている、ダッフルコート(モスグリーン)を、自分のカックンカックンにあわせて、※おじさん※携帯の画面に被せたり、その顔にファサファサと当ててみたり~ もはや完全攻撃。。

「ホントにもう駄目だ~」
「間違いなく、この後、反撃 口撃 ものすごいこと、起こるぜっ」 わたしの心。

☆あれれ~なんで、どうして。つまらん。
からの、身悶え そして悶絶。

※おじさん※ どんな攻撃がこようとも、自分の携帯の画面に集中してて、
画面にダッフルコート(モスグリーン)が被さったとしても、合気道達人のようにすっとよけて。
顔に、コートがファサファサときても、すっと避けて。。

もう、わたしの頭の中は、大混乱。
「ちぃっ」となり※大学生風※を睨んだりしろよって、わたしがどんなに願っても、※おじさん※泰然自若。
信じられない~あなたのような※おじさん※は
他人に酷いことをするのは、平気でやるはず。
ところが他人から、酷くされたら、倍返しだと言わんばかりに、ふざけんなと反撃するに決まっている。なんでしないんだ~、
と※おじさん※を標的にしはじめる、わたしが発生。
これじゃまるで わたしの貴方(※おじさん※)への見立てが全く(´~`)違うみたいじゃないかぁ

更なるわたしの、大混乱の心は標的を変え
※大学生風※、お前もだ、お前の攻撃が手緩いから※おじさん※が調子にのって、本来の酷い※おじさん※を出しづらくなってるじゃないかぁ
しっかりしろよって。
せっかく助けてやろうとまで覚悟きめてたのにぃぃ。


もう、わたしの心は許容を超えて
身震い、身悶え、はじめました。

電車の中では、他人に気をつかっているものなんだよ~
と、※大学生風※に思い。

気をつかわない人みたら憤るんだよ~
しっかりしろよってと、※おじさん※に思い

それが実現されず、身震いからの、身悶えからの、悶絶まで、至り、もう帰りたくなったわたしが、いた、もはや脱け殻。


※大学生風※はグルングルンからのカックンカックンのままだし
※おじさん※は泰山自若ままだし

電車は、平和に突き進む

おわり

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