2023年に読んでおもしろかった漫画
漫画が好きだ。
よし、まとめ記事なので前置きなんてこの一言で充分だろう、さっさと漫画を紹介していこう!
30代になってもジャンプ、マガジン、サンデーあたりを読み続けている私の主観で選んだ。年末年始の暇つぶしになれば幸い。
最果てのソルテ
異世界、ダンジョン、周回、魔法、魔界、探索、妖精、魔剣……などなどファンタジー好きのすべてが詰まっている。
まだ3巻しかでていないにも関わらず、すべての設定が活き活きとしていて無駄がない。子どもの頃に初めて遊園地に行ったときに感じるような、楽しいものの詰め合わせが前の前に広がっている感覚。読み進める度にワクワクが加速していく。
ストーリーを詳細に話したいところなんだけど、なにも知識なしで読んでほしい。冒険譚やファンタジー、探索ゲームなどが好きな人はぜひ。
ただし、1巻でるのに1年以上かかるので、かなりスローペースなのが玉に瑕。まあ、無限に待つけどね。
同作者の戦国妖狐がアニメ化されるのが楽しみすぎる。作者の水上悟志は天才。
いやはや熱海くん
毎日のように女子に告白されるが、当の本人が好きになるのは男性であり惚れやすい性格の熱海くんの日常漫画。
「同性を好きになる」って漫画のテーマにするのは難しいはずなのだけれど、この漫画にはそういった複雑な感情を抱くことが一切ない。
むしろ他の漫画よりもゆったりとしていてほっこりする。登場人物たちに悩みや葛藤があるのだけれど、それが後ろ暗かったり重すぎたりしない。さらっと日常に溶けていく。
会話のテンポやワードセンスが秀逸で、文字を読んでいるだけでもおもしろい。読み進める度にどんどん登場人物を好きになっていく。癒やされたい人におすすめ。
ダンジョン飯
終わってしまった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
悲しい。約10年間読み続けてきたけれど、最初から最後までおもしろかった。1〜14巻まですべてAmazonで3000以上のレビューがついていて、☆5をキープしている。異常。
名前のとおり「ダンジョンのモンスターを料理して食べる」が主題。食に始まり食に終わるストーリーづくりはお見事。
まあ、もうみんな知ってる名作なので、読んでない人は年末年始にまとめ買いどうぞ。
J⇔M ジェイエム
な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んも考えないで読めるギャグ漫画。
アニメ化もされた『ヒナまつり』を描いた作者なので、同作品のギャグが好きな人は間違いなくハマる。
同作者の女子高生除霊師アカネも笑えるのでおすすめ。
これもな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んも考えないで読める。
ここ数年のギャグ漫画作家で大武 政夫が一番好き。ヒナまつりの2期まだですか?
ダイヤモンドの功罪
運動の才能がありすぎて、なにをやっても周りから特別視されてしまう主人公が野球に出会う話。
これだけ聞くと「天才が野球で活躍していく」というよくある少年漫画に思えるかもしれないが、ダイヤモンドの功罪は主人公のアンバランスさが絶妙。
本人はピュアでまっすぐなのだけれど、運動に才能がありすぎるため、同年代の心を折ってしまったり、本人が望んでいないのに大人に特別視されてしまったり、無自覚に周りを巻き込んで傷つけていってしまう。
主人公の根幹にある「みんなとスポーツがやりたいだけ」「楽しみたい」という思いとは裏腹に、「超天才」という恵まれたフィジカルによって生まれてしまうアンバランスさによって様々な問題が起きてしまう。小学生の純粋な心と天才ゆえの葛藤がないまぜになっていて、主人公も周りも不憫な思いをするので心が痛くなってくる。
幸せになってくれぇ……と願いながら読んでいるが、しばらくは辛い展開が続きそうな感じはしている。悲しい。でもそこがおもしろい。
ヘブンの天秤
21歳で様々な怪作を生み出している浄土るるが描いた初の長編。天使が外界に降りて「正義」や「人を救う」ということの意味を考えるところから物語は始まっていく。
端的に分類してしまうと鬱漫画寄りの作風なので、読む人を選ぶタイプの漫画。万人にはおすすめできない。好きな人は超絶ハマるはず。私は短編集も買った。
↑は浄土るるが17歳のときに描いた作品。内容の是非はともかく、17歳の時点で自分の画風や作風ができあがっているのが驚異的。
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~
あ〜、はいはい、異世界転生ものね……
って読み始めたらハイパークソギャグ漫画だった件。とにかく作者がやりたい放題に書いており、原作と全然内容が違うらしい。どうやって折り合いつけてるんだろうか?
↑のまとめ読んで興味持った人は読むべき。まとめ読むだけでも笑える。
ずっと青春ぽいですよ
アイドルオタク+ギャルたちの青春っぽい漫画。こんな青春してみたかった〜〜〜の塊。
ドタバタコメディとして展開していくんだけど、最近は黒髪のギャルが「オタクたちが頑張って青春していて私にはなにもない…」的な話にもなってきている。その葛藤も学生時代特有の気持ちの揺れがあっておもしろい。
まだ始まったばかりなのでここからどう展開していくのかが楽しみ。
同作者のぽんこつポン子もおすすめ。こっちは田舎老人とロボットの話で、ほっこりして笑えて泣ける。
君と宇宙を歩くために
なにもかも中途半端なヤンキーと変わり者の転校生の友情物語。
これね、本当に色々と語りたい。でも、1話目の完成度が高いので、まずは↓を読んでほしい。おすすめしたいけどネタバレしたくない葛藤。多様性の時代にこそ読まれてほしい漫画。
この1話目は自分の中での漫画ベストオブイヤー大賞。
アオイホノオ
もう29巻もでているのに今さら全部読んだ。最高。
漫画家・島本和彦の半生を描いたほぼフィクション作品。エヴァの庵野秀明やガイナックスの取締役になる山賀博之、オタキングである岡田斗司夫など、様々な著名人やアニメーター、漫画家などが登場する。
当時の大阪芸大に天才が集まりすぎてやばすぎる。「え?こんな人がここで出てくるの?」という驚きが漫画の中で何度もある。最近の巻で藤島康介が急に出てきたときはビックリして声出た。
漫画の冒頭で「この物語はフィクションである」と書かれているとおり、あくまで史実を基にした架空の物語。がしかし、サブカル歴史や当時の空気感を楽しく学べる資料として有能。
ドラマ版もキャストが最高にハマっているのでおすすめ。
スマイリー
不慮の事故でなくなった家族の真実を探すため、宗教団体と戦っていくサスペンス漫画。王道のサスペンス展開に宗教という題材がエッセンスとなり、緊張感と怖さが増している。
Kindle Unlimitedで1巻だけ無料だったので読んでみたら、展開が気になって全巻買ってしまった。
二階堂地獄ゴルフ
カイジでおなじみの福本伸行のゴルフ漫画。相変わらずうだつのあがらない人間の葛藤を描いている。
10年連続でゴルフのプロテスト不合格になっている二階堂進の物語で、連載開始から今までずっと中年がひたすらもがいている。もうそりゃ永遠と。
福本節のダメ人間が見たい方はぜひ。それを楽しめない人にとってはおもしろくないかも。私は好き。
ドラゴンクエストモンスターズ+
懐かしくなって20年ぶりくらいに全巻買った。
テリーのワンダーランドとドラクエシリーズをうまく融合して物語が進んでいくオールスター的な展開で胸熱。
吉崎観音って絵わかりやすくてうまいな〜〜〜〜〜〜〜〜と感動した。20年以上も前の漫画なのに読みやすい。というかケロロ軍曹ってまだ連載してたのか……すげぇ……!
ドラクエ好きは絶対に読むべき。
その他
前々から読んでいて好きな作品も最後のちょろっと紹介していく。最近はサンデーの作品が当たりが多い。今、ジャンプよりサンデーの方がおもしろい。
『法獣医学』がテーマの珍しい漫画
動物の病気や死体などを通して、謎や事件を解決していく
そこに人間ドラマや動物たちの感情が含まれていて感動する
ときどき時系列がバラバラになる映画的な構成になっていておしゃれ
そのうちドラマ化すると予想している
今のうちに抑えておくと通ぶれる(はず)
卑屈なサイコパスが総合格闘技にハマっていく漫画
主人公のクセが強い
ピュアなサイコパス
勝つために手段を選ばないので、「対戦相手の方が主人公じゃん……」みたいな展開になりがち
今までにないタイプの主人公なので、一味違う格闘漫画を読みたい人におすすめ
『今日から俺は!!』でおなじみの西森博之作品
いつもどおりの笑える展開に加えて、今作品はほっこりする展開が多い
万人におすすめできる優しい漫画
今でている6巻までで第一部は終了らしいので、今のうちに全巻読んでおくといいかも
第二部は本当にやるのだろうか……不安……!
ヤンキーが図書館で働き始める話
主人公がずっと悪ガキでかわいい
図書館での仕事を知ることができて楽しい
「登場人物が全員良い人!」とは言い切れないキャラクターばかりなので、そこが逆に人間らしくて好き
熱さ、感動、青春、師弟愛、友情、ライバル……など読みたいものがすべて詰まったスポ根
一生おもしろい、絶対に読むべき
漫画はいつまで経ってもおもしろい
世の中に無数の漫画作品があるけれど、毎年必ず新しい発想の漫画が次々とでてくる。ありがたい。
来年もいろんな作品が読みたい。おすすめあったら教えてくれ〜
↑Podcastでもおすすめマンガについて話しているのでぜひ
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