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万年帰宅部だった女がスポーツに心動かされ、生きる力をもらっている

(トップ画はTBS volleybooアカウントより)

6日朝方の準々決勝をかけたフランス戦は、言葉にはできないほど、バレーファンの心を揺さぶる素晴らしいものだった。

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文系の私が、この数字の並びを見て涙を流しそうになった。かつて、数字の並びを見てぐっと涙をこらえたことがあっただろうか。一ミリもない。

今、アイフォンの待ち受けはすでに西田だが、このスコア画像に変えたい位だ。いつまでも眺めてはかみしめたい、そんな全5セットだった。

西ちゃんは「世界が恐れる最強の点取り屋」(by パラビ)として31得点を挙げた。本当にお疲れ様です。

予選の3試合を終えて、次の試合相手がフランスと知った時、「またか…」と落胆した。くじ運が悪すぎる。世界ランキングの近しい相手ならベスト8も目の前なのに、まーたあのフランスと。こりゃまたやられて散る…

しかしそれは大変失礼な杞憂だった。これが、龍神ニッポンの今の本当の強さを知ることができる試合になった。パリ五輪メダルも雲の上ではないんじゃないか…そう思わせる、とにかく陳腐だが「感動」たるものをバーンとくれる試合だった。

確かに前回のVNLは、強豪国にはいわゆる捨て試合という形でベストメンバーを休ませていた。それでも代替メンバーでさえ、競るセットがいくつかあった。そしてVNL時のフランス戦は、要の石川祐希がけがで欠場していた。

今回は正真正銘本気のベストメンバー。そうして生まれた結果が、デュースを2度含むフルセットまでもつれ、結果合計点数5点差というものだった。

ブラン監督、ありがとう。あなたの出身国にここまで対抗できるチームに育ててくれて。

私の実家は小学生の頃からなぜかフジテレビが中継する全日本バレーを鑑賞する習慣があった。小5の時、友達がバレー部に入ったことに触発され「私も入りたい」と母に言ったが、中学からで良いのでは、勉強を今まで通り頑張ってほしい、と止められ道を断たれた。(実際中学に上がると経験者揃いで、チキンで運動神経に自信のなかった私は、これは苦労するぞ、と入部をやめてしまった)

今思えば本当にバレーをしてればよかった、数年おきに思うのだが悔やんでも仕方ない。この歴史的男子バレー全盛期に立ち会えているだけ、幸せだ。

以前男子バレーが強かった時代といえば1970年代らしい。実に50年ぶり。めったにあることではない。が、世界を舞台にしたスポーツでも、選手の台頭や指導者の工夫、粒がそろえば革命を起こせるものなんだなあとしみじみ感じている。多くの人がそうではないだろうか。

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2022年9月現在、このレベルまで昇り詰めた。2年後のパリ五輪まで、彼らはどれだけ強くなるのだろう。もちろん他国もさらにレベルを上げてくるとは思う。でも私には彼らの活躍という楽しみがある。それだけで心強いし、寂しくない。生きておかなきゃ。彼らがなるべくけがや不幸に見舞われないことを願いつつ、今後も過去ベストを塗り替えていく様を見届けたい。

野球ファンやサッカーファン、何より選手に失礼だが、見ていてとにかく心踊るのは絶対にバレーだ。サッカー選手はかっこいいが正直中継を見ていて、選手のサイズもコンサートのアイドル並にごま粒だし、延々45分も球転がししてるの観てどこがわくわくすんのじゃ、と思っている。(すみません)。

それは、私の性格がせっかちで、1、2、3で相手コートに球を返さねばならず、それにより必ずどちらかに点が入る、という私の性格にぴったりなルールだからだろうw

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