大好きなピアニスト、角野隼斗さんを追っていると、何度もその感動をnoteに書きたくなる。
なのになかなか書き残せない。
なぜだろうと考えると「ちゃんと残そう」と気合いが入り過ぎてしまうからかもしれないと思った。

今回はそんな気持ちは一旦忘れて、なんとなーく書いたものを寄せ集め、あの時の感情を後で読めるように残しておこうかなというくらいの気持ちでまとめた。
なので、あらかじめ言っておきたい。全然フェスのレポって感じではない。
ただの私の日記ですので悪しからず。(SNSに投稿した文と重なるものも多くあり、まさに寄せ集め…)

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10月の三連休最終日はくるり主催のフェス「京都音楽博覧会2023」に人生初フェス参戦してきました。

唯一を目指すピアニスト角野隼斗 の「今」を目撃しに行く。
２日前に見ていたって、また全然違う世界を見せてくれるんだ。ワクワクしかない。
日々いろいろあれど、こんな私の「今」が幸せでなくてなんだっていうんだろう…

駅や会場でファン友の方々と再会。
出番４つ前くらいからスタンディングエリアに入り、じわじわと攻め込んで２列目を確保。
初フェス参戦としては頑張った！！

ステージにはスタインウェイのグランドピアノと内部が剥き出しの自前のアップライトピアノが運ばれてきた。
その時、私の近くにいた男性が 「角野隼斗」をググって「どう聴けばいいんだろ」とポツリ。
そうか…いつもは私、クラシックファンや角野ファンに囲まれてるけどここはそうじゃない人が沢山いるんだ。。
そう思うと不思議な緊張感と高揚感があった。

運び込まれるアップライトを見ながら角野ファンが一気に湧き立つ傍で「あれww家で弾くやつじゃね？」という声が聞こえた。
「そう思うやろ？小さな子がお部屋でバイエル練習してるようなの想像したやろ？今から度肝抜かれろや！感動を喰らいやがれ！！」
って心の中で思っちゃったよね！


真っ白なシャツと黒のパンツ姿で颯爽と現れた。ステージの上には２台の生ピアノと彼ひとりだけ。
まずはクラシックの王道で彼の代名詞でもあるショパンの「英雄ポロネーズ」でご挨拶。幸せそうな笑顔が嬉しかった。
その後もめくるめく角野ワールドを会場に響かせる。
グランドピアノで弾いたと思ったら、くるっと振り返りアップライトで演奏する。今年のツアーの形式。
向きを変えるたび、白シャツの裾がフワッとなびく。爽やかな風が吹くようだ。
アップライトでは弦を直接指で鳴らしたり、ミュートをかけて打楽器のように使ったりと内部奏法をガンガンに行なって…なんよあれ。何度も見てるけどさ。。めっちゃかっこよかった。。
そして消え入りそうだけどどこまでも響くピアニシモにはフェス会場が耳を澄ましていた。あの静寂は凄かった。
角野さんが会場の空気を全て支配しているようだった。
色んなジャンルの音楽ファンが集まってるフェス会場だけど素晴らしいものは伝わると改めて感じた。
息を止め、耳を澄ます。次どんな音が聞こえてくるか皆が興味津々になる音色で誘惑してくるんだ。

最後はくるりの岸田さんとコラボでくるりの名曲「Jubilee」を。
情熱的だけど決して出過ぎないピアノ。澄み渡るエレキギター。優しいボーカルが、沁みた沁みた…

本当に素敵な時間だった！
「ねぇ私の大好きなピアニスト、素敵でしょ！？」って会場の皆に叫びたかったよ！

雨予報で寒いやら暑いやらいろいろ心配しましたが、なんとかギリギリお天気もった。晴れ男 隼斗バンザイ♪

正直、ほとんど他のアーティストさんを知らず…こんな私が行って楽しめるのかな？と思ったけど杞憂でした。
フェスはやっぱ祭りなんだねー！音楽を楽しむための祭りなんて楽しすぎる。

そうそう。お近くの男性だけどね。始まってしまえば何度も聞こえる感嘆詞。最後は共に高く拍手を贈ったよ。
そんな体験も本当に幸せな時間。

しかし毎度のことながらコンサートの時、私いつもマジでお見せできないような顔して聴いててごめんなさいって思う。今回は暮れ落ちる中のJubileeにトドメを刺され、立っているのがやっとだったのよ。

疲れ切った足でトボトボと駅まで歩く時間さえもなんだか愛しかった。
グリーンにライトアップされた京都タワーが綺麗だった。
その時は、実はその日は20000歩も歩いてて、翌日から数日足腰が痛くて苦しむなんて知らなかった。

隼斗くん、いつも私を知らない世界に連れて行ってくれてありがとう。
私はこの歳になって今更、感動の衝撃で息が止まりそうになったり、こんなにもたくさん心の奥底から満足感を感じたり、嬉しくて転がり回りたいくらい幸せだったり、胸が苦しくなって号泣したり、そんな日々が訪れるなんて思ってなかったんだよ。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。

【2023.10.９  Hayato Sumino 】
Set list

英雄ポロネーズ ショパン
大猫のワルツ 角野隼斗
胎動 角野隼斗
追憶 角野隼斗
パルティータ第2番 カプリッチョ バッハ
イタリア協奏曲 第3楽章 バッハ
10 levels of "I got rhythm" ガーシュウィン
JUBILEE Gt. 岸田繁 (くるり)