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育児を根性論で乗り越えないための、3つのポイント

「ねぇ、なんでお昼食べてるの?電話鳴ってるよ。
仕事終わってないよね?
仕事終わってないなら、お昼を食べてる場合じゃないよ。」

「ねぇなんで休日に休んでるの?
休める時間があるなら、仕事できるよね。」

「仕事が終わらない?それは努力が足りないんじゃない?
もっと仕事に時間をかけて。」


もしこう言われたら、あなたはどう思いますか?

今の時代に全く合ってないって思いますよね。

あれ、今は昭和でしたっけ?いいえ、今は令和です。24時間働けますかという時代ではありません。

仕事が終わってないならお昼をとるな、休日も仕事しろって言われたら、「え…?根性論…?」ってなります。

仕事が終わらないのなら、お昼も休日も仕事しろ、なんて根性論じゃなくて。
もっと効率的に仕事を進められないか。そもそもその人にとって適切な業務量なのか。業務量を削れないなら誰かと分担して適切な人員配置になるように調整できないか。様々な方法があります。

オフをしっかり確保してこそ、オンの仕事も捗るというもの。オンオフの切り替えが大切です。


◇◆◇


では、ここでもう一度見てみましょう。

「ねぇ、なんでお昼食べてるの?赤ちゃん泣いてるよ。
育児終わってないよね?
赤ちゃん泣いてるんだから、お昼食べてる場合じゃないよ。」

「なんで休日に休んでるの?
休める時間があるなら、子育てできるよね。」

「子どもが泣き止まない?それは努力が足りないんじゃない?
もっと子どもと一緒の時間を増やして。」

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あれ?
よく言われる言葉…?

仕事だと違和感のある根性論が、子育てにはまだあるんです。

もちろん、子どもと仕事を簡単に比較することは出来ません。
子どもが泣いている理由は仕事よりも切実かもしれません。
お腹がすいている、排泄が気持ち悪い、寝たいのに寝られない…など。

でも、それは根性論で解決すべき問題ではありません。

高橋祥子さん(東京大学大学院在学中に起業、2018年ユーグレナ執行役員に就任、現在は1歳のママ)が言っていました。

育児を根性論で乗り越えない


素敵な言葉ー!!!
特に、「生命科学の視点から」というのがとても素敵です。

「育児が大変なのは母親のせいではありません」。妊娠・出産、育児のあまりの大変さに疑問を抱いた高橋さんは、自分の専門分野である生命科学の視点から読み解き、無理なく子育てをするための仕組みづくりを行ってきました。

人間の子どもはほかの動物と比べても明らかに脆弱に生まれてくる仕組みになっています。『人間の子育ては集団で行うもの』ということが、生物のシステムとして組み込まれていると考えられます。科学的に見て、育児は母親1人に押しつけるようなものではないんです。母親が自分自身を責めたり、根性論で乗り切ろうとしたりしないほうがいいと考え、実践しています
(日経DUAL記事より)

もう、共感しかない!!

でね、生命科学の視点から「育児を根性論で乗り越えない」と言われても、「じゃぁ具体的にどうすればいいの!」ってなる人も多いと思います。

「育児は大変だから無理しないでね」「かわいいのは今のうちだから、楽しんでね。」と言われても、「いや、今困ってるのよ!そんなことより具体的なアドバイスちょうだい!」って思うじゃないですか。

餓死しそうな人に「20年後にはいい経験だったって思うから、今を楽しんでね」って言われても、「いやいや、今困ってるんで食事をください!」って思うのと同じです。

餓死と比べるなって?
産後うつの割合は、女性で10%、男性で8.4%と言われています。


では、育児を根性論で乗り越えないために、具体的にどうすればいいのか。
それについて高橋祥子さんは3つポイントがあると言っています。

1.科学的に見て、人間の育児は1人に押しつけるものではない→チーム育児を導入

2.子どもは親の価値観に影響を受ける→将来の選択肢を狭めないよう、子どもの心理的安全を確保

3.企業経営は人育てであり、育児と共通項が多い→経営で学んだこと、育児で学んだことを相互に生かす

具体的なアドバイスはこの記事に詳細が載っているので、読んでみてください。

私自身も、この3つについて思うところが多いのですが、それについて書くと長くなりそうなので、また次の機会に。


(追記)その記事はこちら。



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