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子育てと仕事の両立に悩むあなたへ(女性×子持ち×外回り営業×課長)Part2

こんばんは、FPむーです。

4月下旬と言えば、育休中の方々が、仕事復帰する頃ではないでしょうか。私の周りでも、この時期に仕事復帰する方がチラホラいます。彼女ら(そう、すべて女性)からよく相談を受ける時期でもあります。ちょうど今日も相談を受けたところ。

「仕事復帰前に何をした方がいい?」→記事はこちら
「一日のスケジュールはどんな感じ?」→平日朝はこちら、休日はこちら
「母乳はどうした?」→記事はこちらを参照
「保育園からの呼び出しにはどう対応した?」→記事はこちら
「保育園に預けるのに罪悪感はなかった?」→記事はこちら
などなど。


上記の質問はすべて「仕事と育児をどう両立するか」に通じます。
もうちょっと突っ込んで言うと、「仕事と育児の両立」の「育児」の側面。これらは聞きやすいですよね。私も復帰前に先輩ママに聞きまくりました。十数人の先輩ママに聞いて、私なりのやり方を導き出しました。

だけど、「仕事と育児の両立」でもう1つ気になること、そう「仕事」の側面は聞きづらかった。でも、とっても聞きたかった。


キャリアアップしたいけれど、ぶっちゃけ、妊娠出産を経たら実際のところキャリアってどうなるの?


って。


でも聞けなかったんです。

なぜなら、私の部署(外回り営業)の中で、管理職についている子持ち女性が1人もいなかったから。
そう、誰も。本当に1人もいなかったんです。

キャリアアップしている女性はみんな、子どもがいない女性ばかりなのです。もしくは、たまに女性管理職を見かけたと思ったら、外回り営業ではなく、事務か本部。


「え、なんなん、女性活躍言うてるけど、やっぱり妊娠出産を経たら、キャリアアップのルートからは外れるの?外回り営業の部署で子持ち女性の管理職、誰もおらへんやん。仕事と育児の両立って贅沢なことなん?どっちか選ばなあかんことなん?女性だけが?」って何度思ったことか。何度どころか、何百回思ったことか。そこがネックで他業種へ転職した友人達も知っている。


だから、ここに書きます。
「女性×産休育休経験者×課長」のローモデルとして。
産休育休を経験してのキャリアップについて。


キャリアップしたいけれど、妊娠出産を経たら実際のところどうなの?と悩んでいるあなたへ。
妊娠出産を経てのキャリアに困っているあなたへ。

かつて20代だった自分自身へも語るような気持ちで、
自分への備忘録も兼ねて、
同じように悩んでいる女性の少しでも参考になればと思い、
ここに記しておきます。




ここからは、「女性×産休育休経験者×課長」のローモデルとして話したことの後半です。前半はこちら


Q.外回り営業業務と出産・育児は両立できましたか?

両立できたどうか、という点では、3つポイントがあると思います。

1つ目のポイントは、子どもの病気などで呼び出しがあった時に対応できるかどうか。
対応できるように、あらゆることをしました。例えば、病児保育とベビーシッターは育休中から手配しておくとか。
事実から述べます。私が仕事復帰したのが子どもが0歳3ヶ月の時、今2歳(話した当時)なのですが、その1年7ヶ月の間で、呼び出されたのは2回。子どもの体調不良で急遽休みをいただいたのは1回です。なので、両立できていますね。
保育園からの呼び出しと言えば、自分自身と夫以外の主戦力はじぃじばぁばというのが一般認識だと思うのですが、我が家はこれがNGだった。私の実家は新幹線で4時間以上かかるし、夫の母は車で1時間の場所に住んでいるけれど、平日フルタイム残業ありありでバリバリ働いていますから。
だからこそ。仕事と育児の両立の一番の秘訣は、子どもと親が健康であることだと思いました。そのためにしたことについて話すととても長くなるので、また別の機会があればその時に。(0歳をひとりでねんねする環境を作り、大人の7時間睡眠を死守するとか、ご飯より先にお風呂とか)

2つ目のポイントは、保活。保育園に入れるかどうか。保育園に入れないと仕事復帰できないので、妊娠発覚したらすぐに徹底的に保活をしました。

3つ目のポイントは、保育園のお迎えの時間に間に合う時間に必ず仕事を終えられるかどうか。
これについては、両立できています!と言いたいのですが…正直に申し上げると、今は「なんとか両立しようと頑張っている」というところです。管理職になってからは、時間のコントロールが、自分だけのものではなくてチーム全体のものとなるので、正直そこが難しいです。自分自身がしっかり時間内に終わるように仕事を終えても、チームの誰かが終わっていなかったりトラブルがあると、管理職として対応しなければならない。
でも、「渉外(外回り営業)業務だから両立できない」「管理職だから両立できない」ということではなく、限られた時間で成果を出すためいいかに工夫するか、というとことが大切です。前任店では、18時を超えて仕事をすることは基本的にありませんでした。
私は渉外(外回り営業)の仕事が大好きですが、それと同じように家族も大切です。だから、課長になる前には絶対に自分で決めた時間に帰るようにし、そのために終了時刻から逆算して仕事をしていました。課長になってからは、なかなか難しいのですが、そのために最も大切なことは…おっと話が逸れるので、これについても機会があればまた別の機会に。


Q.女性活躍の最前線にいらっしゃったので、ローモデルがいなかったと思いますが、どんな想いでここまで頑張ってこられたのでしょうか?

ローモデル…というか、女性×子持ち×渉外課長が周りに1人もいなかったので、その3点の組み合わせでは、私がファーストペンギンになろうと決意しました。ローモデルって欲しいものですが、自分にぴったりのローモデルってなかなかいないもんです。でも、考え方を変えてみてください。上記3点の組み合わせのローモデルはいないですが、子どもはいないけれど女性渉外課長だったり、外回り営業職にではないけれど事務の部署には子持ち課長がいたりしますよね。3点の完璧な組み合わせのローモデルはいなくても、2点の組み合わせならいる。なんなら1点でもいいじゃない。自分の目指している完璧なローモデルを探すのではなく、自分の目指しているその像の一面なら。それならたくさん先輩方がいます。その人たちに色々聞いて、それぞれの人達の側面を吸収していきました。自分の目指すローモデルどんぴしゃな人がいなくても、色んな人達から色んな用をピックアップして、自分のローモデルを作ればいい。そうすると、自分だけのオリジナルキャリアが少しずつ描けてくるものです。


Q.特に女性の外回り営業として、過去にどんなことで苦労してきましたか?(仕事・プライベート含め)

仕事では、振り返れば意外とないんです。上司や周りの環境に恵まれたというのが大きな要因であることは間違いないです。
でも、「女性だからこれが出来ない」「女性だから苦労した」というのは、意外と自分自身の中にある先入観じゃないかなぁと。まずは自分の中にあるその先入観をとりのぞけば、世界が広がります。「女性だから法人業務に携わらせてもらえない」「女性だから渉外の管理職になれない」「女性だからキャリアアップできない」銀行員だと多かれ少なかれこういう先入観があると思いますし、実際先輩方を見ればそうだったりするのですが、それはあくまでも先輩方。いま自分がどうなのかという視点でそれらの先入観を取り除けば、そして与えられたチャンスを全力で掴みにいけば。「女性だから」仕事面で苦労するということはなくなるはずです。出来ない言い訳を自分で作らずに、どうしたら出来るかを必死に考えてきました。

プライベートでは、やっぱり出産後は苦労しました。
復帰後の半年が特に辛かった。平日週4でワンオペだったのですが、復帰して半年たった時に、とうとう耐え切れなくなって、0歳の娘を連れて家出しました。その時のエピソードはこちら。今でこそ話せることですが、当時はもういっぱいいぱいで。仕事と育児の両立は、周りをいかにうまく巻き込むか、という点が重要だなと感じます。とにかく1人で抱え込まない。SOSは早めにこまめに出す。ためこまない。自分自身への自戒もこめて。


以上、『子育てと仕事の両立に悩むあなたへ(女性×子持ち×外回り営業×課長)』でした。


実際は、毎日本当にバタバタです。朝も夜も分単位で動いています。時間がないのを言い訳にしたくないけれど、実際産前に比べれば、圧倒的に自分の時間はありません。でも、時間がないからこそ、限られた時間で最大の成果を出したい。

思うんです。
有限にある時間よりも、限られた時間の方が自分のやりたいことをしっかりと積極的に出来る。だってね、仕事で大成功しているビルゲイツは、「娘の保育園の送迎のために17時退社」していたんですよ!!そう、限られているからこそ時間を最大限に有効活用できているのです。
そう信じて、毎日を何とか過ごしています。

(3,860字)



前回の記事はこちら。


文中に出てきた記事はこちら。

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ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。