お正月のヘビーローテーション

リアルタイムで紅白歌合戦を観なくなったのは、いつからだろうか。
斜に構えているわけではないけれど、本当に面白いテレビ番組が少なくなったのは私だけでは無いと思う。

その代わり、地方テレビ局の方が何かと尖っていて面白い場合もある。
もう、数年前に無くなってしまったけれどMXテレビの「場末のおママ歌合戦」というのは本当に笑った番組だった。
平尾昌晃さんもご健在の頃、特別審査員になって、真剣におママ(地方で飲み屋をしているママさん達)の歌声を評価したり、もうリアルの紅白では見られないもの哀しさがあって非常に良かった。

今、少し期待してるのはテレビ埼玉の(通称テレ玉)の「職人歌合戦」。
なんてことない、工事現場関係の職人達の忘年会カラオケ大会みたいなもんなんだけど、それがいいと思ってしまうのは歳をとったせいなのか?
あと、8日にも再放送される「埼玉財界人チャリティ歌謡祭」も、ツイッターで過去に「埼玉の奇祭」と呼ばれたくらいの、素人のカラオケ大会。
これも紅白が失った、無駄なことのかたまりだ。

突き詰めると、私は「無駄なもの」が好きなのかもしれない。
歌が上手いわけでもない、見た目が優れてるわけでもない、そんな人の表舞台に立つ感じをお正月に笑って見ているのが楽しい。

既に、音楽シーンのトレンドなんてのはもう興味がなくて、本当に「音を楽しむ」のがいい。

YouTubeでいつでも、いくらでも、過去のスターの音源は聴けるのだから。
リアルタイムは生の今を生きてる人を見たい、そんな気持ち。

かと言って、YouTubeでヘビーローテーションしているのはフィルコリンズだったりする。

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