恋せぬふたり を読んで

#私の作品紹介 #読書感想文 #恋せぬふたり #アセクシャル #アロマンティック

ドラマは見ていないのですが小説版があると知り読みました。
物語半ばくらいまでジェンダーバイアスと恋愛至上主義感が強くて読んでてしんどいやらイライラするやらでした。
物語は「決着」ではなく「転」のところで終わらざるを得ないのは現代の日本社会ではこういう落ち着き方しかひとまずできなかろうなあと思いました。
アロマンティック、アセクシャルを取り扱った書籍は日本にはまだまだ少なすぎるので。
単行本化されていない短編漫画の方が実は幅広くセクシャリティに触れている作品が多いのでは? 先日もTwitterでアセクシャル女性主人公とパンセクシャルの同性同僚との物語を拝見しましたので。
媒体が様々なのであの漫画はどこで読んだっけ状態ですが。

中盤までは自分の周囲にいなくて本当によかったと思える「悪意無き普通の人々」が本当にしんどい。
男女が一緒にいるとすぐに付き合ってるのかと揶揄してくる先輩・上司。
家に遊びに行くことを了承しただけなのに=SEXオッケーと思う彼氏。
母親も妹も無神経すぎてイライラがやばい。「いろいろな人がいる」の「いろいろな人」に避けられて過ごしてきた人種なのではないかと思うくらいバイアスとか無神経さがひどい。「私のまわりにそんな人いないよ」と言い出しそうな母と妹ですが恐らくその答えは「向こうが関わりを避けたから」ではないかってくらいヤバイ。
この本を読む前にアルテイシアさん著「モヤる言葉、ヤバイ人 自尊心を削る人から心を守る言葉の護身術」を読んでしまっているがために「うるっせえええええ!!!言い返せ咲子!ぶち切れろ!(作中でキレたときはあります)」という気持ちが。
この物語、登場人物の半分くらいには腹が立ちます。
「なんだこいつ……」ていう感じの。距離をとりたいレベルのガチ目のムカつき具合です。

こうして感想を綴ってみるとイライラしたという気持ちばかり残っているな、うーん。


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