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編みもの武者修行 3 -トップダウンという編み方-

-初めてのトップダウンウェア-

私が3番めに編んだ英文パターンはJane RichmondさんのGemini。
このとき、初のトップダウンウェアへの挑戦となった。

トップダウンとは・・・首周りから袖や裾の方向に向かって、上から下へと編み進めていくやり方のことを言います。それに対して、日本の従来の編み方はボトムアップ。裾から胸~首の方に向かって編み進める方法を言います。
トップダウンはBarbara G. Walkerさんという方が提唱して1960年代から欧米で主流となった編み方で、ここ10~15年で日本でも流行してきています。

Geminiは当時、ブログを書いている方々の中にも「編んだよ!」という方をよく見かけていた半袖のプル。フリーパターンであり、季節も夏に差し掛かろうとしていた頃、割と自然な流れでこれを編んでみようとなりました。

-糸は道を渡った毛糸屋さんへ-

当時、マンション前の道を渡ったところに手芸屋さんがあった。はじめの頃はインターネットでセールの糸を購入することが多かったが、少しずつ実際の店舗での購入が増えてきた頃。
ぱらぱらと夏糸本を眺めていて目にしたHamanaka Flax Kというリネンとコットン混の糸をそのお店で購入し、それを使って、Geminiを編むことにした。
先達の方々のブログやラベリーのプロジェクトページを参考に、yo (かけ目)でつくるネックからヨークにかけての模様の穴が大きくなりすぎるという声を見て、k2tog (=左上二目一度)ではなく、ssk (=右上二目一度)を使い、小さめの模様にして着やすくアレンジした記憶がある。
この頃から私のアレンジ好き、そしてFlax K好きも始まっていったのかもしれない。

こちらがFlax K(色番・16)で編んだGemini。
リネン78%、コットン22%でDK(=並太)くらいの太さの、夏糸の中でも編みやすい糸だと思う。ほぼ初めて一目ゴム編み止めもしていて、がんばっていたのだなあ。

-Ravelryのプロジェクトページとは-

Ravelryのパターンページを見たとき、その上部にいくつかタブがあり、真ん中あたりに"Project (xx)"となっているところがあります。(xx: ニッターたちが編んだ件数)
それにカーソルを合わせてクリックすると、いろんなニッターさんたちが編んだそのパターンの写真を見ることができ、彼らのページのNotesにはそのパターンに関する気づきが書いてあったりもして、今でも時々参考にさせていただいています☆

薄紫のラインを引いているところをクリックすると、たくさんのニッターさんのプロジェクトを見ることができ、配色や豆知識的にとても参考になりますよ〜🙌


-あの夏の編みもの三昧・三國さんと英文パターンの2本立て-

この夏はこの前後で、三國さんデザインのものを、ミトン、Tea Cozy、帽子をふたつ編んでいる。

好きこそものの上手なれ。年の前半に編みはじめた左上のミトンに比べて、秋口に編んだ右上の帽子の方が編み込みが上達しているようです😋🙌

そして英文パターンはBerrocoのフリーパターンから簡単なStrozziというネックレスとSharonというキャミソール、
構造を知りたかったSageblushというシュラッグ(=ボレロみたいなもの)、
もうひとつアメリカのJayneさんが教えてくれたHoney Cowlや、こちらもブロガーの皆さんの作品に憧れて編み始めたHeidiさんのVesperなどなど。
すべて無料のフリーパターンでしたが、編みながら、少しずつ武者修行的な側面が発生してきていたように思われます。

この頃編んでいるのはすべて無料パターン。左下がStrozzi, 左上がキャミソール、
右上がシュラッグ、下の真ん中がHoney Cowlで右下がVesper.
Strozziというネックレスは、Jayneさんが知らなかったと喜び、後日編んでプレゼントしていただいたのも素敵な思い出のひとつです。

そしてその夏の終わりから秋にかけて、姪っ子に三國さんのへちま襟のカーディガンを編むこととなった。

以下は英語の勉強のため英文となっています。
***
The third English pattern I knitted was Jane Richmond's Gemini.
It was my first top-down garment.
It was a short-sleeved pull that I had seen knitted by some of the knitting bloggers I used to read at the time. It was a free pattern, and the season was about to turn to summer, so I decided to knit it rather naturally.

When I lived in Kanazawa, there was a handicraft store across the street in front of my apartment. In the beginning, I often bought on sale on the Internet, but it was around this time that I began to visit the handicraft store more and more often.
I was browsing through a summer yarn book and bought a linen/cotton blend yarn called Hamanaka Flax K. I decided to use it to knit Gemini.
I remember that I saw some comments on the blogs of my predecessors and on Ravelry's project page that the holes in the pattern from the neck to the yoke made by yo were a bit big, so I arranged the pattern to be smaller and easier to wear by using ssk instead of k2tog.
This may have been the beginning of my love of arranging and my love of Flax K.

This summer around this time, I have knitted two mittens, a Tea Cozy, and a hat, all designed by Mariko Mikuni.
I also made a simple necklace called Strozzi and a camisole called Sharon from Berroco's free patterns, and a shrug (like a bolero) called Sageblush, which I wanted to know the structure of,
I also started knitting Honey Cowl, which Jayne from the U.S. taught me, and Heidi's Vesper, which I started knitting because I admired the work of bloggers.
I have a wonderful memory of this necklace called Strozzi, which Jayne was so pleased that she don't know that pattern and later knitted it and gave it to me as a gift.

Then, late that summer and into the fall, I was asked to knit a cardigan with Mariko Mikuni's loofah collar for my niece.

こちらが当時ブルー好きだった姪っ子に選んでもらったスワッチたち。No. 5が良いとなり、次回はへちま襟のカーディガンを小学生用に小さめに編んだお話からはじまります。

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