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自分の声をもってnoteを書くことについて

先日、小学4年になる娘が若草物語をアニメで見ていたのですが、あのオルコット自身が色濃く投影されているジョーが小説を新聞社に持ち込むシーン のやりとりが聞くとはなしに耳に入ってきて、私は懐かしい気持ちに駆られていました。

ジョーの小説を読んだ新聞社のアンソニーは、伯爵やお姫様や海賊などが登場し、やれ決闘だ幸せな結婚だといった話が続く陳腐な話ではなく、もっと身近なことを、知っていることをかけばいいとジョーににこやかにアドバイスをします。

「だって小説は面白く作らなければ」と言い返すジョーに、彼はあくまでやわらかくいうのです。「わざとらしい筋を作らなくても、小説は面白いよ」と。

このやりとりは娘の心にも印象を残したようで、ただ魔法が出てくること、おとぎ話であることが面白いのではなく、その奥にあるものが魅力を支えているという発想を与えたようでした。

そして私は、これをブログを初めて書いたり、新しい本を書いたり、SNSで何かを書いたりするという、今の時代における「世界への問いかけ」にも、とても関係している話だとつらつらと考えていました。

何が面白いかを手放さないことの難しさ

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