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《日記》思考トレーニングで得た安らぎと、失った感情

恋におちることは、つまりいつかくる何年の何月かの何日に、自分が世界の半分を引きちぎられる苦痛にたたき込まれるという約束を与えられたことにほかならない

中島らも『失恋について』

ふとカメラロールを見返していたら、丸2年前に読んでいた本の写真が目に止まった。

心理学を専攻していた友人から借りた認知行動療法の本の1ページで、“自動思考のゆがみ”を知り、コントロールしようという内容の部分だった。

このころ私は精神の調子を崩して、メンタルクリニックに通いつつ薬も処方してもらっていたのだけれど、もうそんなものは気休めの一種でしかなく、気絶が眠りのタイミングであり、目が覚めた瞬間はそれは最悪の気分で、1日のはじまりも終わりも分からないような生活の中にいた。

だから睡眠や気持ちの安定以上にもっと根本的な、思考ごと変える必要があるのではないかという部分で認知行動療法に注力することにしたのだったと思う。

そもそもの話。

かなりプライベートな部分にはなるが、なぜそんな事態になってしまったのかという話からしてみる。

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