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SALWAY通信

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株式会社名優が運営する中央材料室向けブランド『SALWAY』に関連する記事をまとめています。
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記事一覧

無菌性保証水準(SAL)とは?その意味や覚えておきたい関連用語について解説します。

医療器材の再生処理(洗浄・滅菌)に関わる方であれば、一度は聞いたことがある無菌性保証水準(SAL)。 無菌性保証水準を理解したり実践方法を学ぼうとした時に、用語や理論などが難しい、と感じたことはありませんか? 「無菌性保証水準とは?」 「SALってどういう状態のこと?」 「ハーフサイクル法とは?」 そんな疑問にわかりやすくお答えいたします。 本記事を読めば、無菌性保証水準の基本や関連する用語について理解することができます。 1. 無菌性保証水準とは1-1. 無菌性保

第99回日本医療機器学会大会にて、ランチョンセミナーを共催いたします。

SALWAY(株式会社名優)は、第99回日本医療機器学会大会にて、ランチョンセミナーを共催いたします。 やってみよう!データロガーを使わないバリデーション -はじめの一歩からマニアックまで -バリデーションは、常に安全な器材を払い出すための重要な検証試験です。ガイドラインでも実施することが勧告されていますが、データロガーを用いた試験は、高額な費用がかかり、実施できていない施設が多数あります。 本セミナーでは、データロガーを使わないバリデーションの方法や、日常の出荷判定で使

bird and insect の制作実績でSALWAYが紹介されました

SALWAYのWebサイトのスチールおよびブランドムービーの撮影をご担当頂いた bird and insect さんの制作実績で、SALWAYが紹介されました。 是非、ご覧ください。

「シナー・サークル」とは?洗浄インジケータの色落ち結果をもとに、シナー・サークルが洗浄作用に与える影響について解説します。

洗浄作用に影響する4つの要素を表す「シナー・サークル」。 医療器材の再生処理(洗浄・滅菌)に関わる方であれば、一度は耳にしたことがあるかと思います。 「温度は洗浄作用にどんな影響を与える?」 「水質によって洗浄結果は変わる?」 「シナー・サークルにある『機械的作用』って、具体的に何のこと?」 そんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 本記事では、SALWAYの洗浄工程インジケータを用いた検証結果をもとに、シナー・サークルの4つの要素がそれぞれ洗浄作

滅菌バッグの日常的なシール性確認について。ヒートシールチェッカーの基本と運用事例を紹介します。

医療機器の包装材として広く使われている滅菌バッグ。 医療機関では、ヒートシーラーを使用して滅菌バッグを密封(シール)するのが一般的ですが、シール関連の不具合は気づかぬうちに発生し、シール性を低下させることがあります。そのため、ヒートシールチェッカーなどを使用して、日常的にシール性を確認することが重要です。 本記事を読むことで、滅菌バッグのシール性確認に関して、以下の基本を押さえることができます。 ・日常的に発生しうるシール関連の不具合 ・ヒートシールチェッカーを用いて日

細いチューブと太いチューブ、どちらが滅菌しづらい?内腔器材の空気除去特性について、文献を基に解説します。

皆さんは、高圧蒸気滅菌で同じ長さのチューブを滅菌する時、径が細いものと太いものとではどちらが滅菌しづらいかを考えたことはありますか? 「細いチューブの方が滅菌しづらそう」「太いほうが滅菌しづらいと聞いたことがある」など、いろいろなご意見があるかと思います。 本記事では、内径や長さの異なるチューブを用いて検証した「高圧蒸気滅菌における内腔器材の空気除去の検証」という文献を読み解きながら、径が細いものと太いものとではどちらが滅菌しづらいかを解説します。 1. 「高圧蒸気滅菌

【眼科診療における滅菌】ハンドピース内部までの滅菌を確認する方法は?プリオン対策まで解説します。

眼科手術に不可欠な「ハンドピース」。 ハンドピースは、鉗子やピンセットなどと違い、複雑な内腔構造があるため、滅菌が難しいことをご存じですか? 器材の不十分な再生処理は、交差感染に繋がる可能性があります。 ハンドピース内部まで滅菌されているかをどのように確認するか? プリオン対策はどのように行えばよいか? この記事を読めば、眼科診療に必要な内腔器材の滅菌保証の基本を押さえることができます。 1. ハンドピース内部の滅菌は難しい1-1. ハンドピースは内腔構造を有する器

PCD(プロセスチャレンジデバイス)とは?PCDの基本やその必要性、適切なPCDの選択について解説します。

その回の滅菌が正しく行われたかを確認する、日常の出荷判定に使用されるPCD。 器材内部までの滅菌保証を実現するSALWAYのコンパクトPCDシリーズは、欧州基準の滅菌保証を目指すSALWAYの代表製品の1つです。 「そもそもPCDとは?」 「PCDを使わなければいけない理由は?」 「どのように適切なPCDを選択すればいい?」 日々お客様と会話させて頂く中で、こんな疑問をお持ちの方が多くいらっしゃると実感しています。 その施設が滅菌している器材によって、選択すべきPCD

第2回グローバル医科歯科感染管理研究会でSALWAYの佐藤が発表しました。

12月10日(日)に品川のAP品川アネックスで、第2回グローバル医科歯科感染管理研究会が開催されました。 11:15~12:00のCoffee Breakセミナーにて、SALWAYの再生処理アドバイザー(第1種滅菌技師)である佐藤が登壇し、歯科向けのWDや超音波洗浄器、高圧蒸気滅菌器の効果を確認する方法について解説しました。 「洗浄器や滅菌器を使用しているが確認する方法がわからない」 「器材が洗浄、滅菌できているかわからず不安」 「洗浄、滅菌を確認したいが何から始めれば良

プリオン病とは?ガイドラインを基にハイリスク器材の適切な再生処理(洗浄・滅菌)について解説します。

認知症を中心とした神経症状を呈する、進行性で致死的な神経疾患であるプリオン病。 2020年にはプリオン病の感染予防に関するガイドラインが改定され、その後、厚生労働省から手術器材を介したプリオン病二次感染予防策に関する通知も出されました。 「そもそもプリオン病とは?」 「ハイリスク手技に該当する手術は?」 「どのように再生処理(洗浄・滅菌)すればいい?」 「プリオンサイクルの滅菌保証はどうすればいい?」 こんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 本記

【第1種滅菌技師が解説】マスター製品と日常出荷判定用PCDの滅菌抵抗性を比較する方法

高圧蒸気滅菌の出荷可否を判定するために、様々なPCD(Process Challenge Device, 以下PCD)が日常的に使用されています。 「使用しているPCDが適切なものか気になってはいるが、調べ方がわからない」 「手作りのPCDを使用しているが、十分な負荷がかかっているか不安がある」 「これからPCDを導入しようと思っているが、選び方がわからない」 こんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 この記事では、滅菌する器材の中で最も滅菌が困難な

非凝縮性ガス(NCG)とは?内腔器材の滅菌で気をつけるポイントを解説します。

高圧蒸気滅菌器で適切な滅菌を行う上では、蒸気の質についても考慮しなければなりません。 蒸気の質に影響を与える要因の1つとして、非凝縮性ガス(NCG:non-condensable gas)があります。 「そもそもNCGってなに?」 「ガイドラインではどのように記載されているの?」 「NCGは高圧蒸気滅菌にどんな影響を与えるの?」 そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この記事では、NCGの基本やガイドライン等における位置づけ、日常の高圧蒸気滅菌で

sterima社(ベルギー)の院外滅菌センターを見学させて頂きました。

2023年10月18日~21日に、ベルギーのブリュッセルでWFHSS(World Federation For Hospital Sterilization Sciences)が開催されました。WFHSSに参加した際、現地のsterima社の院外滅菌センターを見学させて頂きましたので、今回はその様子をお届けします。見学をアレンジ頂いたMMM社の皆様、およびMMM社の日本販売代理店であるエム・エス・シー株式会社の皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。 1. 滅菌センタ

『日経デザイン 2023年12月号』にてSALWAYが紹介されました!

本日発売の日経デザイン12月号の特集記事、「リブランディング×デザイン 第6回」にてSALWAYが紹介されました。 日経デザインは、今回SALWAYのブランディングを依頼したエイトブランディングデザインとの出会いのきっかけとなった、思い出深い雑誌です。 このような素敵な媒体に、SALWAYを取り上げて頂けるのは大変嬉しく、感慨深いです。 紙面、またはWeb(有料会員登録が必要)にて、是非ご覧ください! 【日経デザイン】 【エイトブランディングデザイン】 【SALW