ブラック・クリスマス(2)~溢れる嫁へのプレゼント~真相編
もずく記(^ v ^)。
プレゼントは予算内。
2人暮らしを始めて、最初のクリスマスのこと。
デートならば、いくらお金を使ってもOK! そうやって私は貯金を溶かしたことがある。今や私のお金は、2人暮らしの資金だ。お互いのプレゼントを買うときも、 “そこそこの予算内” を約束している。
ならばプレゼントの選定は、 “質” を極めたものにしよう。
良いものを一品、心を込めて送りたい!
…もう3つ目になってしまった。
でも、これは他よりおっきいや。インパクトある。
じゃあ………ヨシ… あ、ついでにあれも買お…
あ、これも…これも…
前回の出題画像に続き、今回は続けて回答画像を公開する。なかなかに自由だが、本家ブラックストーリーもこんな感じでラフだよ!
プレゼント出題①
プレゼント回答①
オシャレでイケている、タロット解説本が目についた。奥さんに昔あげた、ハロウィン仕様のタロットカードがお家にあった。占いが好きな彼女なら、気に入るかもと買った一品目。
イラストがタロットを示していることに、奥さんはすぐ気付いた。カードを仕舞っている引き出しを探り、あっさりと本を見つけた。
プレゼント出題②
プレゼント回答②
同じ本屋で見つけた、これも占いの本。各星座毎に書かれた、3年間分の占いの本である。
同じ著者は他にも、星座毎に内容が分かれた日記帳を出版しており、夫婦で愛用していた。奥さん(天秤座)の本には文鳥が描かれており、夫(蠍座)は孔雀だった。
星座占いも好きな奥さんは、容易くアンタレスとリブラに気付いた。ピーピーピヨピヨは当時の夫婦の口癖。さえずりながら、日記帳に挟まれた本を発見した。
プレゼント出題③
プレゼント回答③
“ムーちゃん” は獏のぬいぐるみ抱き枕である。
プレゼントはスリル、ショック、サプライズ!
小洒落た本もいいけど、わかりやすいインパクトがほしかった。
「でかぁい! バクのぬいぐるみだー!!」
勝手に〈ムーさん〉と名付け、当日はベッドに潜り込ませた。奥さんに気に入られ、ちゃん付けされ、〈むーちゃん〉はベッドに住むようになった。よれよれの初代、〈グッドさん〉は抱き枕を引退した。
今は夫婦とムーちゃんで、川の字で寝ている。グッドさんはムーちゃんの腹に敷かれ、奥さんの尻に敷かれている。
プレゼント出題④
プレゼント回答④
ムーちゃんは安眠を司る癒やしのアニマルだった。クトゥルフ神話TRPGのゲームブックを枕の下に仕込んだのは、ただのジョークだ。
しかし、さすがに買いすぎと怒られた。設定が大正時代になっているルール本まで追加で買ってしまった。
はい、怒られた。
こうしてプレゼントではっちゃけた結果が次のおまけである。
おまけ出題①
おまけ回答①
プレゼントは喜んでくれた。それはそれとして、怒られた。
おまけ出題②
おまけ回答②
駅から家までは歩いて20分くらい。その日は予定を詰め込みすぎた。仕事帰りのめかぶを迎えた頃、私はバッテバテで不思議がられた。
準備は大変だったけど、とっても楽しかった。またやりたいな-。
あ、今度は予算内でね。
わかってるってばよ。
ほんとだよ(^ v ^)。ホントホント。
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