2023年を読んだ本で振り返る(7冊)

はい、ごめんください。コスギです。

ついこの間、2355→0655を見ている子どもらの背中を寝転びながら見ていたと思ったのになあと思うくらいには、あっという間の一年でした。本は嫌いじゃないんですが、読破できたのはこの7冊程度……来年は、もうちょっと読みたい。

〈叱る依存〉がとまらない

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・叱ると怒るは違う
・しっかり叱るなら問題ない
・間違っていることは教えるべき

こんなことを考える人は必読書。
相手にネガティブな感情を引き起こすなら、怒るも叱るも同じ。しかも脳のはたらきとしては、何の学びにもならないし萎縮させるだけ。 ネガティブな感情を起こさないなら、「叱る」と表現しなくていいわけで、叱っている自覚があるなら、それは怒りと同じ。

叱ることが効果的な場合は、2つのみ。 危機介入と抑止力。以上。 人間の防御システムを刺激して、繰り返し行うものではないので、意図しない危険を回避するため「だけ」に使う最終手段と考えておくと良さそうな。 ……そんな最終手段に報酬を感じてしまう人間の脳、バグってないかい?

人間はホルモンの奴隷だなと思っていたのですが、神経伝達物質の奴隷でしたね。これは叱ってきた過去を一緒に振り返りながら、対話したい本。

世界とつながるゼロ円渡航術

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タダ〜格安で渡航するノウハウも書いてあるけれど、それ以上に、少しでも海外に興味を持った人が前に進もうと思わせてくれる、素晴らしい本です。お金がないことは、行かない理由になりませんね。キラキラした海外の話というより、異文化によって人生が変わるという話。泥臭い話も載っています。みんな成功ばかりではないけれど、すべてが経験になっていることがよくわかります。

うちは、娘にも読んでもらいました。海外に興味があるお子さんを持つ親御さんにも読んでもらいたいですし、高校生や大学生なら手に取って読んで行動してもらいたいですね。

なぜ、人と組織は変われないのか

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免疫マップの考え方がとてもわかりやすく、ストレングスファインダーの上位資質が持つ欲求で捉え直すと行動しやすくなることがわかった本。この理論を元に、資質の持つそれぞれの欲求が同時にアクセルを踏んでいて、そのどれかを優先しているだけという流れに置き換えてみると、かなり考えやすくなりました。

実際にセミナーをしたのは個人向けでしたし、フォローアップの必要性を感じていましたが、どの資質がアクセルを踏みたがっているかと考えられるようになるだけでも、だいぶメタ認知しやすくなるんじゃないかと思います。もっと咀嚼したい。

運転者

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プライムリーディングで人気の小説だったので一気読み。自分自身の生き方を振り返るのにちょうど良い感じのボリュームでした。よく喋る、不思議なタクシー「運転者」のお話。

私の場合、ストレングスファインダー脳で考えがちなんですが、それも「ギターを弾いていると指が硬くなってくる」のと似ているのかなぁとか、ポジティブが情熱的に活力を振りまく才能というのは、実はいまいちピンと来ていなかったけど、割といつも上機嫌でいることそのものが「そういうこと」なのかも、なんてことを思いました。

私みたいに、ビジネス書ばかり読みたくなってしまう人に強くオススメしたい。

いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版

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イベントスタッフなのに、酔っ払った勢いでじゃんけんしたら勝っちゃっていただいた本w

SEOという文字は知ってて必要性も感じているけど、正直よくわからんという方にはオススメできそうです。なぜなら、E-E-A-Tのことがわかりやすいから。最後のおまけのチェックリストはかなり使えますよ。

私は感覚(勘)で生きてるなってのも改めて自覚したし、講師側に立つと説明する必要が出てくるから自分の理解も深まるけど、最近はそんなアウトプットもしてなかったなとかも考えさせられました。

あなたのチームは、機能してますか?

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少し古いのですが、チームの5つの機能不全モデルを示していて興味深かった本。小説仕立てなので一気読み。海外ドラマを一本観てるような感じでした(私も書くならこういうドラマ仕立てにしたい)。

チームビルディングではよくタックマンモデルが出てきますし、私も支持していますが、リニアで解像度が低い印象が拭いきれなかったんですよね。その点、5つの機能不全モデルは具体的で納得できることが多かったです。

すごくおもしろかったので、この本の上位互換の考え方があれば知りたい。なければ2024年は、これでストレングスファインダー×チームビルディングを考えたい。

ユーザーファースト

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一本のドキュメンタリーを読ませてもらいました。自分でビジネスをしていない人にとっては「すごい人がいるもんだな」って思うだけなのかも。なんてことを、途中で出てくるCTOの人の話で思いました。

私の脳内では、影響力系の資質を持っているのに燻らせている人は読む価値ありだなと思いつつ、私はここまでエネルギーあるかなとか考えていて。影響力系の資質は、「これはおかしい」と思って行動できる生命力があって、社会貢献することで得られる「このサービスがあって良かった」という第三者の声でガッツリモチベーション上がりますし。

私が尊敬しているブランディングの人には「ビジネスは、顧客の成長を支援すること」と教わっているのだけど、それが後半に出てきてやっぱりなあと思った次第。それだけじゃなく、「ビジネスは信念と情熱のぶつかり合い」ってことも大事というか、無意識に目を逸らしていたことだなって。でも「負けに慣れる」ことができれば、それはできそうだなとも思えたのは大きな収穫でした。

それに、私は自信の必要性とかどうでもいいし、そんなに自信を持とうとしなくてもいいんじゃないかと思う派なので「(龝田さんは)透徹したリアリストだから自分を信じていない」って一文には感動しました。そうなんですよね、現実を見れば見るほど、自信なんて湧いてこないしむしろ怖い。けど、それ以上に、やりたい気持ちが湧くんだよなあって。

この本の感想には「ユーザーファーストを謳う人ほど読んだ方がいい」的なことを散見するけど、本当でした。すべてがサービスであるというフィルターを通して見てみると、世界が面白くなりそうです。

読みきれなかった本

買ったし途中まで読んだのに、いろいろ考え始めちゃって読破していない本……年始のお休み中に読んでしまおう。特に、エフェクチュエーション。檸檬先生は、娘から借りたのに読めてないので読んじゃいます。

個人的2024年のBest of the best

「ユーザーファースト」はかなりインパクトがあったのですが、今回は汎用性の高い「〈叱る依存〉がとまらない」を推します。社会人なら1度読んでおくと自分の心と体を守りやすくなるはず。

一気読みすればそれなりに読めちゃうので、来年はもっといろんな本を読みたいです(/・ω・)/

#今年のベスト本