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【詩】墓なき

湿った熱気が空から涙を落とす

夢を見た
素敵なあなたの夢
痺れる身体をそっと抱き起こして
優しい抱擁をくれた

俺にはまだ入る墓など要らぬ

ゆめを見るのはひとの特権

どんな空想も
理想の妄想も

この世界では全て思うがまま

遠のく意識に見えた光る薬指
何故かそこだけは現実的だね

このひととき、この一瞬が幸せだったからそれでいいや

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