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カフェの女の子に、本をつくる子を紹介してもらった。つくったわずかな本を持って最初の本屋さんを訪ねる前、クマは怖くて足が震えた。でも、その震える足は、いわゆる社会の枠組みや肩書きではなく自分の足だった。クマは、自分の言葉と写真と情感だけで、震えながら歩き出した。

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