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目配せ。

‪キツネは思った。なぜかおれは知っている。未だ見ぬ美しいものがあることを。それは容赦のない美しさ。たぶんおれにとっての救いは、なぐさめや馴れ合いではなくて、この暗闇で容赦のない美しさを求めることに没頭し、その片鱗に触れること。その暗闇で似たものを求めるひとと黙って目配せすること。‬

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