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【写真日記】童心に帰った日

普段私が海を見つめに行くモーニントン・ペニンシュラ。


この半島にある小さな町ショアハムにあるガーデンを散策してきた。ここは、迷路、ラベンダーガーデン、ロックガーデンなどがあり、数時間フラッと気晴らしに歩くには丁度良い広さ。敷地内には子供たちが楽しめるように、オモチャが転がっていたり、ガーデン・ノーム(小人達)や妖精達を探したりできるようになっている。普通ならこういった子供向けの娯楽には興味がないのだが、今の私には何故かこの単純なお遊びが心を満たしてくれるような気がして躊躇わず飛び込んで行った。

まずは迷路から。

迷路の入り口へ


子供用だからさほど迷わずに出口に行けるだろうと鷹を括っていたのだが、あちこち行ったり来たり、出口を見つけた時はお腹がぐーぐーなっていた。

「これ、まだ一つ目の迷路…」

火の見櫓のような所から見下ろした迷路と出口の向こうの噴水


出口を抜けると噴水

2つ目の迷路は、最初のよりもさらに複雑で、同じところを何度も歩いていることに気づき、目が回って来たのでまた入り口に戻り外側から出口がどこにあるのか確認をしに行った。出口は確かにあったのだが、また戻る気にはなれず、他のガーデンへと進んだ。

妖精の森

妖精の森へ来た時、なんとも言えない懐かしい安らぎを感じた。
9人の妖精がいると貰ったマップには書いてある…とすぐに9番目の妖精Clair Carrotに出逢った。

Clair:
あら、あなた妖精の一族よね?背中に羽根の跡があるわ。

私:
え?そんなこと言われたことないんですけど…
でもネット上のテストでスターシードの中の妖精にいつもなるな。

Clair:
それよ、それ!Welcome! 嬉しいわ、人間になった妖精に出会えて。
皆んなに会っていってね。

確かに妖精には縁がある…というか好きで、子供の頃はCicely Mary Barkerの妖精カードを集めていたし、最初に買ったオラクルカードは妖精だったし、森が大好きだし…でも、ちょっと話しが違うような。
それでもなんとなく、9人全員に会えるような気がした。

次に会ったのはSonia Sweetcorn

Sonia:
あなたね、妖精から人間になったって。

私:
はやっ!

Sonia:
当たり前でしょ。ここでの妖精ネットワークは光より速いと言わているの。それよりあなた、最近シャーブルックの森の妖精達に会いに行ってる?

私:
なんかよくわからないけど…
いや、シャーブルックの森には最近行ってないな。

Sonia:
やっぱりね…あなた最近天使寄りよね。

私:
天使寄りって…?

Sonia:
知ってるのよ、あなたが天使の置物ばかり買ってるの。
それは確かに天使の置物の方が妖精の置物より多いわよ。
でもね、せめてシャーブルックの森の妖精達には会いに
行ってあげてよ。

私: 
なーに?妖精達って天使にライバル意識持ってるの?
可笑しい。
それになんでシャーブルックの森の妖精達のことまで知ってるのよ?

Sonia:
天使の中には、時々ツンとお高く止まっているのがいるのよ。
妖精達は世界中どこでもつながってるのよ。
『妖精繋がり』ってやつよ。

私: 
はあ…まあ、とりあえずなんとなくわかりました。
近いうちシャーブルックの森の妖精達に会いにいきます。

こう告げて、私はSoniaと別れた。その後、Penny PeaWilma RocketBetty Beetrootに出逢った。どの妖精達も穏やかに自分の時間を楽しんでいたけど、Tilly Tomatoはお昼寝中のようだったので、起こさずにそっと静かに挨拶をしてその場を立ち去った。

少し歩いて妖精の森の外れに来たところで、妖精らしからぬ羽を見てしまった。

どう見ても妖精の羽根ではない


私:
え?!

前に行くと、Carly Cucumber という名前が付いていた。

Carly:
あなたね。天使好きの元妖精人間

私:
 (凄い名前つけてくれたね〜)

Carly:
そうよ、私はあなたが思っている通り天使なの。
何故妖精のふりしてるかって思っているのよね。
天使界に飽きたの。妖精達はね、歌ったり踊ったりゲームしたり楽しみ方を知ってるわ。天使はと言えば、祈りとせいぜい讃美歌を歌う程度でちっとも面白くないんですもの。それで、妖精達のお目付役兼ダンスと歌の修行ってことでここにいさせてもらってるの。

私: 
あー、留学みたいなもんね。でも、いじめられない?
結構キツイ妖精もいるみたいだし。

Carly:
いじめられないわよ。天使を虐めたら神がお怒りになって大変なことになるのを彼女達もわかってるわ。それに、妖精達って基本陽気でお節介なくらい思いやりがあるの。だから大丈夫よ。

私:
妖精達がお節介なのはよくわかるな〜。
それにしても、虐めのない世界は良いね。
人間界はまだまだ虐めがあるから。

Carly:
…..。そうみたいね。
ねえ、シャーブルックの森の妖精達に会った方が良いわよ。
あなたは妖精族だから、会いに行けばどんな時も助けてくれるわ。待ってると思う。

私:
天使のあなたまで言うのね。わかったわ、約束する。
必ず会いに行くから…。

私がそう答えると、天使は私に優しく微笑んだ。

この手の中を通り抜けると、私はいつもの大人の私に戻った。
あー、そろそろ家に帰ろう〜

ところで、妖精達に会った後、再度2つ目の迷路に挑戦した。今回は出口から入ったのだが、全く迷うことなく2分もかからずに反対側の入り口に出ることができてしまった。なんとも単純な迷路ではないか!!

少しして妖精達の仕業だと思った。




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