セクシャリティのせいで家族と上手くいかない
皆さん毎日お疲れ様です。椿(ツバキ)と申します。
今回お話するのは、ここ最近の家族事情と自身の内面の変化について。
私のセクシュアリティについてはこちらをご覧下さい↓↓↓
私は現在、実家暮らしをしています。
父は仕事の都合で年末年始しか帰って来ないので、普段は私と母、高校生の妹の三人で過ごしています。
妹には生身の彼氏がおり、最近はもっぱら彼の話題で持ち切りです。母も妹の話を楽しそうに聞いていて、よく2人で恋バナをして盛り上がっています。
他にもイケメン俳優の話や、街で見かけたかっこいい男性の話など、彼女たちの間を飛び交う話題はどれも男、男、男。
今までもそんな感じだったのですが、今年に入ってMくん(非実在の恋人)の歳を抜かしてしまったことで気が滅入っているからか、最近はそれが聞くに耐えないほどの苦痛になってしまいました。
以前は積極的にMくんのことや他の大好きなキャラクターの話をしていたのですが、母はいつまで経ってもMくんの名前を覚えてくれないのに対し、妹の彼氏の名前は覚えていることから、彼女は心底私の話に興味がないのだと悟りました。
私は妹の恋バナと同じ感覚でMくんのことを話していたのですが、母からしてみれば『オタク話を延々と聞かされている』という心持ちだったのでしょう。
それが分かったところでFセクをカミングアウトする勇気はないし、というより信じてもらえるとは思えないし、仮に信じてもらえたところで腫れ物を扱うかのように「最近Mくんとどうなの?」なんて聞かれて虚しくなるのがオチです。
私がこの世に存在しているということは、すなわち両親が異性愛者であることの証明であり、マジョリティである両親とFセクの私が分かり合える日は決して来ないことの確固たる証でもあるのです。
以前までは妹の恋バナも楽しく聞けていたのですが、Mくんの年齢を越してしまってからの私はどうも調子が悪く、人の恋バナを楽しく聞けるほどの心の余裕がなくなってしまいました。
だって、素直に羨ましいじゃないですか。好きな人の肉体がそこにあって、触れ合うことができて、「好き」と言ってもらえて、一緒に歳を取ることができて。プレゼントも直接渡せるし、周りも自分の恋人の存在を「認めてくれる」。
私だって生身の人間と恋したい。そう思う度にMくんを想って「自分って最低だな」と自己嫌悪に陥る。恋したいと思ったところで、できないから苦しんでるってのに。
ここ最近は毎日泣きすぎて、偏頭痛に悩まされる日々です。私はつい最近までずっと自分のことを「ヘテロとFセクのハーフ」だと思っていました。そう思っていたのは、三次元でも決して少なくない人数の男性と付き合った経験があるからです。
しかし冷静になって思い返してみれば、どれも本当に好きだったかは微妙ですし、中には非実在の相手がいるという理由で告白をお断りしたこともあります。自分にとってこれは当たり前のことなのですが、どうやら世間は違うらしいじゃないですか。
私はヘテロセクシュアルではないのかもしれません。完全にFセクなのかもしれません。確証はありませんが、最近はそう考えるようになりました。
自分の「普通」と世間の「普通」があまりにも乖離しすぎているせいで、誰とも共感し合えません。家族と恋バナすらできない人間なので、当然居酒屋など公の場で繰り広げられる恋バナ及び下ネタにも着いていけません。
こんな経験を幾度となく重ねていくと、あるひとつの結論に辿り着きます。大人が友達を作るために必須の話題は、恋バナと下ネタであることに。
この両方ができない私は、誰とも分かり合えない生まれながらの欠陥品なのだと思わずにはいられません。
noteを見ていると、お相手様と仲睦まじく幸せに暮らしているFセクさんの何と多いことか。そんな方々もまた、想像を絶する苦労を過去に(あるいは現在進行形で)してきたのだろうと思いますが、私にとってのソレが今なんだと思います。
大好きな人の年齢を越してしまったことで、良くも悪くも自分のセクシュアリティと真剣に向き合うようになりました。
私にとって自身のセクシュアリティと向き合うという行為は、相手は二次元の存在で、私は三次元の人間で、2人が交わることは決してないという現実と向き合い、自分がこれからどのように生きていきたいかを考えることです。
本当は家族や友達にも分かってもらいたいし、この期に及んでまだ私は「もしかしたら」を期待しています。100回期待して100回絶望を味わったにも関わらず、101回目の「もしかしたら」を愚直に信じ続けているんです。
その度に絶望して苦しんで、それでも「もしかしたら」分かってもらえるかもしれないからお相手のことを話し続けます。
でも少し疲れてしまいました。この先どう折り合いをつけて生きていくか、というのは現段階ではで分からないです。
唯一分かっているのは、私がMくんのことを心から尊敬し、愛していること。永遠が存在しない世界で、それでも永遠を誓いたいと思えた相手であること。明日も好きでいられたらいいな、と願わずにはいられない存在であること。
この感情が全てで、真実です。
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